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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第7戦 デトロイト【プラクティス1】レポート

<US-RACING>
今シーズン2度目のストリートコースとなる第7戦、グランプリ・オブ・デトロイト。 舞台となるのはアメリカの3大自動車メーカーが集まる通称モータウンシティ、 ミシガン州デトロイトである。

ダウンタウンからほど近いベルアイルパークに仮設されたストリートコースの全長は 2.346マイル。日曜日午後1時にスタート予定のレースは84周、197.06マイルで争われる。 朝のうちは薄曇だった空も、第1回目のプラクティスが始まる午前10時30分には晴れ はじめ、絶好のコンディションのもとで全車がコースイン。

これまでの6戦中5戦がオーバルだったこともあり、各チームにとって2度目の ストリートコースとなる今回、各ドライバーがどのようなパフォーマンスを見せるか 注目が集まった。

スタート間もなく前戦ミルウォーキーで3位にはいったパトリック・カーパンティエが トップタイムを記録するも、その後先週行われたミド‐オハイオのテストで好調だった ペンスキーのエリオ・カストロネベスがトップに立つ。

開始から30分を経過した時点で、トップは相変わらずカストロネベスだったが、2位には トヨタエンジンを駆るルーキーのオリオール・セルビアが入り、3位にはミルウォーキー の覇者、ファン・モントーヤ。

11時10分にトップを走るカストロネベスが75.475までタイムを更新したが、その2分後 にターン10でポール・トレイシーがスピンし、レッドフラッグ。左リアタイヤを中心に ダメージを負ったトレイシーは、その後バックアップカーに乗り換えてコースに復帰した。 11時20分に再びセッションが始まり、1時間が経過した11時30分の時点では相変わらず カストロネベス。2位はアンドレッティだが、その差はコンマ5秒以上。3位はロード コースでも好調なケニー・ブレックが上がって来た。

プラクティスも終盤に近づき、スピンなどのアクシデントが続出。今年初のストリート コースとなるスイフト・シャシーのタルソ・マルケスがターン5のコンクリートウォール に接触し、ミルウォーキーの欠場から復帰したノルベルト・フォンタナがターン3でスピン。 ジョルダインJRがターン10で壁に接触して11時39分に再びレッドフラッグ。

終了まで残り9分となった11時51分にグリーンとなり、全ドライバーが最後のアタックに 出るが、そのすぐあとにトレイシーが壁を擦り、ブレックがコースアウト。さらに マルケスがスピンして、その後ろで行き場を失ったアレックス・タグリアーニもストール したため、またもレッドフラッグ。

残りわずか4分でグリーンが出、12時に予定どおりチェッカードフラッグとなる。 トップは依然カストロネベスで74.444秒までタイムをアップ。2位にはトヨタ・エンジン を駆るダ・マッタが74.733秒、3位はそのチームメイトであるセルビアが74.974秒で 続くなど、モントーヤばかりが目立っていたトヨタドライバーの中で、今度はPPIが 上位を占める。

4位はフィッティパルディ、5位はアンドレッティのニューマン・ハース・コンビが入り、 6位にモントーヤ。エンジン別ではトップのホンダに2台のトヨタ、2台のフォードが続き、 メルセデスのトップは11位のカナーンといった具合だ。 注目の第1回目の予選は午後2時30分からスタートする。