12月のロサンゼルスに居るの2年振りですが、思っていた以上に寒いです。最近は昼間でもTシャツに短パンで過ごすのが厳しくなってきましたよ。今の東京とあまり変らないのではないでしょうか。カリフォルニアは冬でも暖かい神話が僕の中でちょっとずつ崩れてきました。
そんな中、先週はLAオートショーに行ってきました。2年振りのLAオートショーは他のオートショーと同様、出展する自動車メーカーが減っていました。やはり景気が回復しない限り、しばらくは控えめなオートショーが続くのでしょうね。雄牛が街を走り出すようなオートショーに早く戻らないかと思う今日この頃です。実際に見たことないけどね。
そういう意味では、現在お伝えしているセマ・ショー、規模が小さくなったと言われていますが、世界最大規模の自動車アフターマーケット製品のトレード・ショーと呼ばれているだけあって大きなものでしたよ。もちろん、これらに出展したメーカーもクルマが売れないと困るのでしょうけど、なんか元気はあったような気がしますね。あ、キャンペン・ガールが多かったから僕に元気があっただけかもしれません。なんてな。
ともあれ、今回も“セマ・ショー探索”の続きをお伝えしますよ。
セマ・ショー探索 −新製品に画期的なアイデアが盛りだくさんでショー−
そりゃあ、ショーなんでね、やはり新製品の発表コーナーもあるわけですよ。結構広いスペースに新製品を陳列した棚が並べてあって、それをディスプレイ越しに見るわけです。で、その商品がある会場内のブースに行きたいなと思って、それぞれをガイドブックにチェックして記入なんかしていると結構な手間なんですよ。
そこで登場したのがスキャナーの貸し出しコーナー。ここでスキャナーを借りて興味のある製品のディスプレイ枠に張ってあるバーコードを次々とスキャンして返却すると、それらの新製品の情報が書かれた内容をプリントアウトして渡してくれるのです。それとガイドブックを照らし合わせれば、気になる製品がどこにあるからか判る仕組みなんですね。画期的なアイデアです。
そんな画期的なアイデアといえば、これらの製品です。今年の新製品の中でも特に優れた物が選ばれて、ウィナーズと書かれた特設の電話ボックスみたいなショーケースにディスプレイされていました。ウィナーに輝いた新製品はまさに「こんなものがあればいいなぁ。これは便利だべな」って思うパーツや道具類などです。このコーナーを覗けばこんなものが欲しかったという物が意外とあるのかもしれませんよ。
覗くといえば、ホンダのブースに再び行ってみるとマルコ・アンドレッティがサイン会を行っていました。ブースの中央にぽつんとサインをするテーブルが置かれ、マルコが座っていたのですが、“僕はマルコ・アンドレッティ”と分かるようなサインボードもなかったのでね、お客さんも「あれは誰だべ?」って感じだったんですよ。おじいちゃん、おとうさんほどまだ顔が売れていないなということを実感しました。
「そんなことねぇっつうの!」ってマルコに言われるかもって、そんな心配をしていたらソンナックスのブースを発見。あ、失礼、ワックスで有名なソナックスですな。インディカーがディスプレイされていたのですが、コックピットにはなぜかエド・カーペンターの名前が書かれていましたよ。スポンサーしてたっけかな?
スポンサーといえば、同じ名前ということで、ぜひね、インディカードライバーの武藤君をスポンサーして欲しいなと思う会社がありましたよ。この“MUTOH”は屋外向大判インクジェット・プリンターを製造しており、巨大なビルボードに張ってある広告なんかを印刷しているみたいです。
印刷といえば、この大判インクジェット・プリンターで特殊なペーパーに印刷すると、クルマにそのプリントを直接貼り付けることができるんですね。張る作業にはちょっとしたテクニックが必要な感じがしますが、ペイントするのよりも断然お手軽で早そうですよ。
“3M(住友スリーエム)”ではカーボン・ファイバーの柄をプリントしたものをクルマに張っていましたよ。以前、ロジャー安川から聞いた話だと今のレーシングカーもこの方法でカラーリングしているマシンが多いようです。この方が実際ペイントするのより、マシンが軽くなるんですって。日々、技術って言うのは進歩しているわけですな。
ほんといろいろなものを次々と発見できるセマ・ショー探索、まだまだ“目から鱗”的な製品を次回もお伝えしますよ。