Hiroyuki Saito

L.A. Auto Show

11月14日に開幕したL.A.オートショーにいってきました。東京モーターショーは何度か行ったことがありますが、海外でのオートショー取材はこれまで機会がなかったので新鮮でした。
自動車大国であり、各社の主要マーケットとなっているアメリカでのオートショーは1月上旬に行われるデトロイト・ショーが有名ですが、実はロサンゼルスでも1907年からオートショーが行われていて、近年ではデトロイト・ショーと並ぶ重要なイベントになっています。
プレスデイは14、15日の2日間で行われ、各社が30分ほどのプレス・カンファレンスを順番に行い、世界中から集まったメディアに今後の動向を説明しました。

画像

ホンダが今回発表したのは燃料電池自動車FCXクラリティです。

画像

ホンダFCXクラリティは現在のハイブリット自動車と同じように電気モーターで動力をアシストする自動車ですが、大きな違いは燃料が水素となることです。その気になる燃費はなんと1ガロンで68mpg。総走行距離は約270マイルというから驚きです。専用ガス・ステーションもLA近郊に設置し、今後増えていく予定とのこと。

画像

しかもホーム・エナジー・ステーションという形で、家で燃料補給が出来る装置を設置するといったことも見据えているようです。さすがにサンフランシスコまではいけませんが、LA近郊での通勤や買い物といった通常の足としては十分に満足できる車となりそうですね。

画像

このFCXクラリティ、2008年夏から市場にリース販売されることが発表されました。すでに初代のFCX32台がリース販売されているようですが、2代目となるこのFCXクラリティ、気になるリース料金は3年間で毎月600ドル(保険、メンテナスを含む)になるそうです。顧客に対しても現実的にリースができる範囲の料金設定となり、来年の夏ごろから街で見かけることもあるのかと思うと結構楽しみですね。
ガソリンと電気モーターを使ったハイブリット自動車が今では当たり前のように街を走行する姿を見かけますが、近い将来、FCXクラリティのような新たな燃料電池自動車を街で見かけるようになるんでしょうね。

画像

ニューモデルのアコードも展示されていました。奥に見えるクーペもとてもスタイリッシュです。LA界隈でも最近見かけるようになりました。

画像

アメリカといえばホンダの別ブランド、アキュラのブースもありました。今年からアメリカン・ル・マンに参戦しているアキュラですが、展示会場の中心にアンドレッティ・グリーン・レーシングの26号車が展示されていました。

画像

東京モーターショーでも話題となっていたニッサンGT-Rのプレス・コンファレンスにもいってきました。GT-Rが登場すると出口からスモークが噴出し、ニッサンの代表取締役社長カルロス・ゴーン氏自らがGT-Rを運転してステージ中央に現れました。

画像

トヨタは2台のSUVを発表していました。一台は水素を燃料とした燃料電池自動車、アルカンハイウエイFCHV。この自動車でフェアバンクスからバンクーバーまで7日間の耐久走行をしたと話していました。

画像

また、もうひとつのSUVはセコイアと呼ばれるそれは大きなSUV車です。アメリカ人のライフスタイルに合わせ、いろいろな用途に使えるアメリカらしい車ですね。

画像

トヨタの別ブランド、サイオンは面白い見せ方をしていました。コレクション・ラックにミニカーを飾っているような感じですね。これらの車がアメリカのヤング・エイジには人気が高いらしいです。

画像

それとは対照的な高級感をかもし出していたのが、トヨタのまたまた別ブランド、レクサスです。車が置いてある床はふかふかの絨毯で、歩きなれないもんだから突っかかってころびそうになりましたよ。
とまぁ、初めてのL.A.オート・ショーを満喫しました。2日目も行こうと思っていたのですが、急遽日本に帰国することになって、いま日本です。寒くて風邪引きそうです。