しばらく間があいてしまいましたが、作業再開です。タイトルも今回から少し変えてみました。
さて前回は下地処理と仮組まで終わっていますので、いよいよ塗装に入っていきたいと思います。ですが、いきなり色を重ねることが出来ないのがガレージキットの難しさ。このまま塗装しても塗料の食いつきが悪く、塗膜が剥離する恐れがあります。そこで本塗装のためのベースを作る作業として、下地塗装を行う必要があるのです。
まず、使用する塗料はGSIクレオス製のMr.サーフェイサーです。本来は「プラサフ」と呼ばれるプライマー成分が含有されているものを使用するようですが、使用用途にガレージキットも含まれていますし、今まで使ってきて問題がなかったので、今回は使い慣れたものを使用したいと思います。ご心配な方はプライマー成分が入ったものをお勧めします。
サーフェイサーには塗料の食いつきを良くする役割のほかに、細かなキズを消す効果もあります。下地処理したボディは一見きれいに見えますが、表面は意外とでこぼこだったり、よく見ると細かいキズがいっぱいあります。この状態でいくら色を重ねても、光が乱反射してキレイな光沢が得られないのです。
下地塗装の作業はきわめて単純。サフを吹き付けて、傷をチェックしながら耐水ペーパーで塗装面を均していくだけです。ペーパーは目が荒いものを使用せず、1000番くらいがちょうどいいと思います。深めの傷がついている場合は、瓶入りのサフか、溶きパテを筆塗りして傷を埋め、同じように均していきます。今回は写真でわかりやすくするために、Mr.カラーのベース・ホワイトを使ってみました
ペーパーがけの際は両面テープでプラ版などに貼り付けて固定し(上の写真を参照)、一定の力で均一に整えることを心がけるのがキーポイントです。単純な作業ではありますが、吹いて、整えて、また吹いての繰り返しなので、結構時間が掛かりますね。
全体を1000番でならし終わった後、より細かい傷をならすために1500番のペーパーを全体にあててみました。表面が整い、映り込みがあるのが分かるかと思います。
同じように細かいボディ・パーツもサフを拭きつけていきます。細かいパーツの固定には、僕の場合、目玉クリップではさみ込むか、挟めるようなところがない時には、楊枝に両面テープを巻きつけたものに、色を塗る必要がないところを貼り付けています。工程はボディと同じで、吹いて、均しての繰り返しです。パーツが小さくて面倒なのですが、いつも丁寧にやることを心がけています。
これが終われば、下地塗装は終了です。次回からは色を重ねていきます。