Kazuki Saito

日本最大の客船が小樽へ

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月曜日に日本最大の客船である飛鳥が小樽に来ました。ここ数年、豪華客船による国内外のクルーズが日本でも人気となっており、運営している郵船クルーズ社は、それまで使用していた初代飛鳥より1.7倍も大きい飛鳥にスイッチ。そのデビュークルーズということで、今回小樽に来たのです。

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全長241メートルで、幅が29.6メートルと巨大な飛鳥は、客室が400室もあります。乗客数は720人で、乗組員数は400人! 世界1周の料金は最高のロイヤルスイートで一人1800万円と高額ですが、最も安い部屋は一人360万円で、リタイアした記念に夫婦でクルーズを楽しんでいる方も多いようです。

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以前も書きましたが、小樽グランプリの際は客船からの観戦が可能で、今回第3埠頭の左側に停泊した飛鳥からどういうふうに見えるのか、色々とシミュレーションをしてみました。もっとも、この埠頭付近をコースに使うということはまだ決まっていないので、あくまでもイメージなのですが、実際に船が入った光景を見ると、かなり現実的になってきます。

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まさに動くホテルで、宿として使うのはもちろん、記者会見やメディア・センターとしても使えます。それこそコントロール・タワーの代わりにもなるし、スポンサー向けのホスピタリティや、チームのミーティング・ルームとしても使用が可能でしょう。通常、多くの仮設コースではこれらの施設をすべてレースのたびに作らなければならないのですが、客船を利用することで、多くの時間と経費をセーブすることができます。これはとても重要なことですね。

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かつて小樽は横浜、神戸に次ぐ世界貿易港(1899年)となった場所であり、年間6000隻もの船が入港していました。港町として非常に繁栄した小樽だったのですが、他の港が増えたことや、船での貿易が減ったことで入港数が激減。素晴らしい港がありながら十分に活かすことができなかったわけで、今回、小樽グランプリで港の新しい利用方法を提案できるのは、すごく有意義なことだと思います。客船からレースを観戦できるのは世界中でも小樽しかないと思うので、注目を集めるのは必至でしょうね。