今シーズン唯一のダブルヘッダーとなるデトロイト。初日の金曜日に行われた土曜日の第1レースの予選で、1分16秒0941のコース・レコードをマークしたウィル・パワーがポール・ポジションを獲得しました。開幕戦セント・ピーターズバーグ、第5戦インディGPに次ぐ今季3回目、通算39回目の予選トップです。
予選2位は15年前(2000年)にここで初優勝し、現役最多の3勝を記録しているエリオ・カストロネベスで、パワーとは0.0259秒の僅差! 3位はインディ500を制覇したばかりのファン・パブロ・モントーヤが入り、チーム・ペンスキーがシボレーの地元でトップ3を独占する快挙を見せました。
第1プラクティスで1分17秒1464を出して9位だった佐藤琢磨が、2013年の第2レース覇者であるサイモン・パジノウを上回る予選4位。ついにペンスキー勢の一角を切り崩し、今季ベストグリッドを獲得しました。昨年の第2レースでポールを獲得していた琢磨、タイムはその時の1分16秒1371にわずか及ばず、1分16秒5363でした。
「今季2度目のトップ6で、力強いパフォーマンスが出せたので、うれしいです」と喜ぶ琢磨。「今年はパッケージの差があり、ホンダ勢はスイートスポットが狭いのですが、そこをうまく見つけることができれば、予選でも非常にいいパフォーマンスをだすことができます。予選前の雨でコンディションが大きく変わりましたが、うまく対応することができました」
シボレー勢は今回からサイドポッドにウィングを追加し、逆にホンダ勢は安全対策としてこのコースからフロント・ウィングの両端にあったエンド・プレートを取り外してきました。「大きかったウィングのしなりが改善された」(琢磨)そうですが、トップ8に食い込んだのは琢磨のみで、トップ10には3台と依然厳しい状況です。
また、コースの約85%の路面が新しいコンクリートになったものの、「こんなに上げたことがないというほど、車高を上げました」と琢磨が言うほど、相変わらずバンピーなデトロイト。昨年はパワーが第1レース、カストロネベスが第2レースを制覇しましたが、今年もペンスキーが両レースを制覇するのでしょうか。
●第1レース予選リザルト
●ハイライト映像