2マイルのスーパースピードウェイ、フォンタナで行われた今季最後の予選。最後に出走したランキング2位のエリオ・カストロネベス(シボレー)が、218.540マイルをマークして今季3度目、通算41回目(歴代4位)のポール・ポジションを獲得しました。このコースでは2003年と2004年にポールとなっていますが、決勝は5位フィニッシュがベスト。ポイント・リーダーのチームメート、ウィル・パワーが予選21位に沈んだこともあり、逆転タイトルに向けて最後まで逃げ切りたいところです。
2位はカストロネベスのチームメート、ファン・パブロ・モントーヤで、今季5度目のトップ5スタートとなります。前回のスーパースピードウェイ、ポコノでポールトゥウインを達成しているだけに、優勝候補の一人としてマークしたい存在ですが、チームメートの二人がチャンピオンを争っており、難しい立場にあるのも事実です。もう一人のフロントロー、予選3位は今回もホンダ勢の最上位となったジョセフ・ニューガーデンで、今季7度目のトップ5スタートとなりました。
朝のプラクティスで216.815マイルを記録し、18位だった佐藤琢磨。予選はカストロネベスの前に出走して217.323マイルと大幅にアップし、4位を得て2列目のグリッドを獲得しました。初フォンタナとなった2012年は21位、昨年は25位(プラクティスでクラッシュし、予選出走せず)からのスタートだっただけに、大躍進と言えるでしょう。今季のオーバルでは最上位のグリッドで、ポコノとタイとなる2度目の予選4位からスタートします。
太陽が沈み、明日のレースのスタート時間とほぼ同じ、19時15分から始まった最終プラクティス。予選前に36度だった気温はぐっと下がり、30度のコンディションでセッションが始まったものの、19時33分に多重クラッシュが発生します。ロシア人ルーキーのミハイル・アレシンがターン3と4の間でイン側に行きすぎてスピンを喫し、そこにチャーリー・キンボールが激突。宙に浮いたアレシンのマシンは、そのままフェンスを直撃しました。
救出に時間がかかって安否が心配されたアレシンでしたが、意識ははっきりしており、右肩と右足の痛みを訴えたためにヘリで大学病院へ。キンボールを含めた他のドライバーはすでにコース内のメディカルセンターでチェックを受け、明日のレースに参戦することを認可されています。そのままプラクティスは終了することになり、この時点でトップだったのはパワー。ポールのカストロネベスが2位、新品タイヤでのアタックができなかった琢磨は18位でした。
●予選リザルト
●予選ハイライト映像