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第17戦ヒューストンでディクソンが今季4勝目、今季初ポールの佐藤琢磨は17位

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今季3度目のダブルヘッダー、ヒューストン。土曜日に行われた第17戦を制したのは、スコット・ディクソンでした。予選3位からスタートしたディクソンは、トップを走っていたウィル・パワーがピットで出遅れたことにより、38周目にトップへ躍進。その後最多リードラップとなる計44周にわたってトップを走行し、今季4勝目、通算33勝目をマークしました。いっきに53点を獲得したディクソンは、ポイントリーダーのエリオ・カストロネベスが18位でフィニッシュしたことから、レース前の49点差から8点差へと大きく差を縮めることに成功しました。
 

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ソノマ、ボルティモアと不運に見舞われてきたディクソン、「今日のレースは楽しかったよ」と満面の笑み。「クルマはトロントの時と近い状態で、素晴らしかった。必要であればいつでもパワーを引き出せ、ペースを維持することができた。今日だけでいっきに41ポイントも縮めたから、彼ら(ペンスキー勢)が心配していると思うよ。明日もいいレースをして、チャンピオンシップをリードした状態で最終戦にいきたい。フォンタナはシェビーが強いからね」
 

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2位はキャリア・ベストを達成した女性ドライバー、シモーナ・デ・シルベストロが入り、シボレーの最上位となりました。予選5位からスタートしたシモーナは、2度目のピット後に10番手までダウンするも、そこから素晴らしい追い上げを披露。「ついに私たちは表彰台に上がったわ。長い間この時を待っていた。クルマは予選からレースまで、週末を通してとても良かったの」
 

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3位でフィニッシュしたのはジャスティン・ウィルソンで、初日トップだったにも関わらず、予選は12位。最初のピット後は17番手まで順位を落としながら、みごと今季4度目の表彰台獲得です。
 

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一方、チームの地元ヒューストンで今季初ポールからスタートした佐藤琢磨は、クラッシュの破片を拾ってタイヤがパンクし、7周目に緊急ピットインを余儀なくされて12番手までポジションをダウンしてしまいました。
 

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その後一時4番手までアップして2度目のピットに入り、残り17周となった73周目、8番手を走行中にターン2への進入でニューガーデンにインに入られ、外側を走行した琢磨はさらにジェイクスにも並ばれて2台並んでターン3へ入ったもののタイヤバリアに衝突。ピットへ戻って再びコースへ復帰したのですが、最終的に17位フィニッシュとなりました。
 

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「トップを走りながらピットに入らなければならなかったので、正直いってモチベーションが落ちました。でもこういうトラブルもありますから…」と序盤を振り返った琢磨。「無線のトラブルもあってチームとのコミュニケーションをとることができず、クルマの状況を伝えることができなかったのも大変でした。最後はアクシデントを避けるためにオフラインを走ったら、かなりダストを踏んでしまい、コントロールしづらくなったところへジェイクスが来て、まったくグリップせずに、少し押し出されるような形でタイヤバリアに引っかかってしまいました」
 

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リライアント公園に特設される今回のコースは、アストロドームの周りを一部走ります。他の市街地コースと違って一般道はほとんど使用せず、駐車場にコースを作るので非常にバンピーとなり、コンクリートの路面が多いのも特徴。アストロドームは世界初のドーム球場として1965年に完成したそうですが、そんなに前からあったというのは少し驚きでした。それにしてもダブルヘッダーは大忙しで、特にスケジュールがずれると大変。余裕が全くないのがつらいところですね。
 
●決勝リザルト

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●決勝ハイライト映像