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ミド-オハイオ初日はパワーがトップ、佐藤琢磨は19番手

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2010年にここでポールを獲得しているW.パワーが、初日のトップとなる1分6秒8632を記録しました。ロード&ストリートで強い彼ですが、意外にもこのコースでは未勝利。28回目の開催となる今回、勝者のリストに名を刻むことはできるでしょうか。
 

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「新しいDW12はここですごくいいね。1周走っただけでパワーとダウンフォースがかなり増えたことを感じるよ」と語るパワー。「明日はなんとしてもポールを獲りたい。チャンピオンになるためには、ここでポールを獲って勝たなければならないんだ」
 

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2位となる1分7秒0213をマークしたのは、昨年ポールトゥウィンを決めたS.ディクソン。過去27回のレースで唯一3勝(他に07、09年)しているドライバーで、このコースを得意としています。明日の予選では2年連続、2度目のポールを狙います。
 

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ディクソンと0.0431秒の僅差、1分7秒0644で3位となったのがM.アンドレッティでした。「先週はここで良いテストができて、そのまま好調を維持することができたよ」と語る本人。おじいちゃんのマリオは84年、お父さんのマイケルは90、91年の勝者ですよ。
 

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先日のテストでクラッシュし、負傷したC.キンボールの代役として参戦しているG.パンターノ。05年にガナッシから2戦スポットで参戦し、ワトキンス・グレンでは2番手スタートから4位でフィニッシュしています。昨年はドレイヤーから3戦出てましたね。
 

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7月26日にここで初めてシーズン中に事前テストを行った佐藤琢磨でしたが、雨による中断で35ラップで終了。今日のプラクティスでは32周を走り、1分7秒7677で19位となりました。トップから0.9045秒差ですが、「この差が大きい」と本人はコメント。
 

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「テストからうまくつなげたかったんですが、その時とはコンディションが異なり、クルマのバランスが違っていました。今日はバランスを改善しようとしているうちに時間切れとなってしまい、まだ少し問題を抱えたままです」と琢磨は初日を振り返ります。
 

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琢磨はここで初年度に予選3位、昨年はベストフィニッシュとなる4位を記録しており、「これまでいいフィーリングできていただけに、その分まだしっくりきていない感じですね。以前と同じようなフィーリングに近づけるようにしていきたいです」と語っていました。
 

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現在チームはインディアナポリスにありますが、元々オハイオが地元で、ここから80キロ離れた場所にあります。オーナーのB.レイホールがまだ9歳だった62年、このコースが設立されて最初のレースに初めてお父さんに連れてこられたそうで、今年でなんと50年!
 

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「ほぼ毎年来ていた」レイホールですが、「昔は21歳になるまで、ここでは走れなかった」ということで、初ドライブは74年。以来走りを磨き、インディカーは83〜98年まで16戦走って2勝(85、86年)、ポール2回(83、85)、表彰台は8回と50%の確率です!
 

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ちなみにホンダがアメリカに初めて4輪の工場を設立したのがオハイオで、82年でした。30周年を迎えた今、研究所も含めて社員は10500人以上! 94年の初参戦時、地元が同じオハイオで、レイホールがホンダディーラーを所有していたことも、パートナーになった理由のひとつだと当時聞きました。参戦当初、HPDのオフィスはレイホールのファクトリー内にもあったんですよ!
 

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今日は朝から快晴で、気温は32度まで上昇、例年のように蒸し暑い一日でしたよ。今週末はALMSもあり、他にツーリングカーやF2000などのサポートイベントも行われ、大盛況でした。色々な意味で節目となる今年、佐藤琢磨にはぜひがんばって欲しいですね!
 
●第1プラクティス・リザルト

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●ハイライト映像