[先輩として – インディカー IRL -]
「余裕な男」でシートが決まっていなかったなかった4名のうち、開幕戦のセントピーターズバーグのグリッドに並んでいたのは、自らの将来を心配していた3名でした。ウィル・パワー、ジャスティン・ウィルソン、ライアン・ハンターレイは、シートを心配するコメントをしていましたが、オリオール・セルビアは「いつものことだから慌てていない」と豪語。余裕だなぁと感心したものですが、実は慌てたコメントを残したほうがよかったのか……?
振り返ってみると、ジャスティン・ウィルソンとライアン・ハンターレイは2008年に勝利を挙げ、またウィル・パワーは、チャンプカー最終レースでの1勝や予選での1発の速さを何度も証明していました。このままインディカーに乗れないのは惜しいと思わせるものがあったのかもしれません。
例によって? シートがなかったオリオールセルビアには何が足りなかったのか。十分に速く、安定していて経験があり、2008年シーズンもポイントでは、チームメイトだったウィル・パワーを上回っていました。しかし「勝ち」がなく、また予選も悪くなかった(むしろそこそこ良かった)もののポールをゲットすることはありませんでした。ポイントは残っても印象に残っていなかったのかも? そして若いドライバーをかばうほどのナイスガイ。なんだかロベルト・モレノとキャラがかぶってきましたね。やっぱりモーターレーシングは、優しい人には厳しい世界なのかなぁ?
とはいえ今年も、けがや体調不良のドライバーがいれば、きっとそのシートに彼が座っているに違いないと思っています。そしてパッと乗ったシートでは、期待以上の働きを残すハズなのです。
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4コマの内容はフィクションです。
登場する団体・人物等は実際とは異なります。
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Illustration & TEXT by アラブルカ