[浮き草人生2 – チャンプカー -]
PKVのシートを失い、2007年が開幕してもドライブするマシンが無かったオリオール・セルビア。2007年第2戦ロングビーチでポール・トレーシーが負傷し、いきなり2日目の予選からドライブを任されたにもかかわらず決勝を見事にまとめ上げ、殊勲の2位入賞。その鮮烈な復帰劇は2006年のA.J.アルメンディンガーを連想させ、ポール・トレイシーが帰ってきても、ドミンゲスを追い出してフォーサイスに居座ることができました。
しかし、マシンに慣れたらどれだけ活躍するんだ? という周囲の期待をよそに、その後は良くも無く悪くもない無難なリザルトが並びます。なぜかこのドライバーはこのパターンが多い。まぁ、昨年A.J.アルメンディンガーのエンンジニアだったマイケル・キャノンが、ミナルディのドーンボスについてしまったことや、チーム内の士気の問題もあったのでしょうけど、この壁を乗り越えてこそ目立つドライバーになれると思うのですが……。ちなみにオリオール・セルビアはインディライツ時代、未勝利でチャンピオンを獲っている珍しいドライバーなので、そういうタイプなのかもしれませんが……。
そんなわけで、終盤2戦セルビアのシートがメキシコ人ドライバー、デビッド・マルチネスに奪われてしまいました。最終戦がメキシコなので、その開催に合わせ込んでの起用なのですが、文句の無いリザルトを残していればこんなことにならなかったのかも?
しかしパッと乗って、しっかりとリザルトを持ち帰る能力は素晴らしいので、またどこかで登場するかもしれませんね。そのときこそは勢いをキープしてほしいものですね。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
4コマの内容はフィクションです。
登場する団体・人物等は実際とは異なります。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
Illustration & TEXT by アラブルカ