[漢の証 part2]
4コマは前回の続きですが、今回は2006年に念願のタイトル+インディ優勝を獲得し、今年はディフェンディングチャンピオンとしてレースを戦うダン・ウェルドンをフィーチャーしてみました。甘いマスクで人気のある彼ですが、ヘルメットの下は別の顔? と思わせるほど素晴らしくスリリングなバトルを展開するんです。
これまでオーバルでのバトルといえばサム・ホーニッシュJrでしたよね。彼の走りはその顔の通り? アグレッシブで、オーバルコースを縦横無尽に走り抜け、アウトから豪快に被せるようなオーバーテイクを何度も披露してきました。彼が仕掛けてくると、見ている誰もが「あ、抜かれてもしょうがないか」とあきらめたものです。
しかしこのサム・ホーニッシュJrと接触ギリギリ(たまに擦りながら)のバトルをするのがダン・ウェルドン。サイド・バイ・サイドで何周もの間こんなバトルができる精神力は本当に信じられません。
何しろ彼らの間には新幹線が通過する時のような気流が渦巻いているわけで、少なからずドライビングにも誤差を生じさせているハズなのです。それを微妙に修正しながら自分のベストラインを維持しようとライン争いをするのは、毎回見ていて興奮してしまうのです。
2007年も残すところ5戦で、トップ4人のポイント差は16。だれがタイトルを獲ってもおかしくないのですが、今まで派手に戦ってきたサム・ホーニッシュJrとダン・ウェルドンが、今後どういったレースを組み立てるかに注目しています。
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4コマの内容はフィクションです。
登場する団体・人物等は実際とは異なります。
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Illustration & TEXT by アラブルカ