NASCAR

カイル・ブッシュが“バースデー・ウィン”でリッチモンドを完全制圧

<Toyota>
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第10戦 Crown Royal presents the Russ Friedman 400

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5月2日(土)、米国東部ヴァージニア州リッチモンドのリッチモンド・インターナショナル・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第10戦「Crown Royal presents the Russ Friedman 400」が開催された。

 1日(金)午後5時40から予選が行われ、ブライアン・ヴィッカーズが今季2度目となるポールポジションを獲得。地元ヴァージニア州の出身であり、このコースを得意とするデニー・ハムリンが3番手。スコット・スピードが8番手、デヴィッド・ロイティマンが9番手、そして、決勝日に24歳の誕生日を迎えるカイル・ブッシュは14番手につけ、13台の“トヨタ カムリ”が決勝に進んだ。

 決勝レースの行われた2日(土)は、雷雨に見舞われるなど不安定な天候であったが、レース開始直前に雨は止み、ジェットドライヤーカーで路面を乾燥。更に路面を乾かすために、スタート前に数周のウォームアップラップを行い、予定より若干遅れた午後7時 54分に0.75マイルオーバルを400周(300マイル:約480km)して競われるレースがイエローコーションのままスタート。6周目にグリーンフラッグが振られ、本格戦が開始された。

 ポールポジションのヴィッカーズに、3番手スタートのハムリンが加わり、首位争いを繰り広げる中、後方では14番手スタートのKy.ブッシュが着々とポジションアップ。ハムリンが73周目にこの日初めて首位に立つと、その後Ky.ブッシュが続く形となった。

 その後も首位を快走、最多の148周に渡ってリードラップを獲得したハムリンであったが、274周目、ピット作業時にホイールナットの脱着ミスで痛恨の後退。8位までポジションを落としてしまった。
 この日はコース記録タイとなる15回のイエローコーションが出されたが、残り40周となる361周目の再スタート後は、イエローコーションの出ない展開となった。
 最後のピットストップからの再スタートで首位を奪ったKy.ブッシュは、その後、トニー・スチュワート(シボレー)らの激しい追撃を受けたが、これを退け、トップでチェッカー。今季3勝目を挙げた。自分の誕生日に最高峰カテゴリーで勝利を挙げたのは、NASCAR史上2人目。Ky.ブッシュは前日のネイションワイド・シリーズ戦でも勝利を挙げており、今週末のリッチモンドを完全制圧した。
 ハムリンは最後のピットで2本タイヤ交換のギャンブルに出たが、その後ポジションを守りきれず、14位に終わった。

 次戦第11戦は5月9日(土)、米国南東部サウスカロライナ州ダーリントンのダーリントン・レースウェイで開催される。

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ドライバー カイル・ブッシュ:
「素晴らしい勝利だ。単に私が誕生日に勝利を挙げられたというだけでなく、それをチームクルーと共に分かち合えたということに感激している。我々はこの4週間苦戦を強いられてきた。努力を続けてきたが、なかなか成果が出なかった。しかし、今夜それは報われた。チームクルーを誇りに思っている。今日の勝利はチームの勝利だ」

第10戦 Crown Royal presents the Russ Friedman 400 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回

1 14 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 400
2 16 14 トニー・スチュワート シボレー 400
3 5 31 ジェフ・バートン シボレー 400
11 21 47 マーコス・アンブローズ トヨタ カムリ 400
14 3 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 400
15 1 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 400
16 36 7 ロビー・ゴードン トヨタ カムリ 400
19 13 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 400
24 30 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 400
28 9 00 デヴィッド・ロイティマン トヨタ カムリ 399
33 8 82 スコット・スピード トヨタ カムリ 396
35 38 41 ジェレミー・メイフィールド トヨタ カムリ 371
40 24 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 90
42 39 36 スコット・リグス トヨタ カムリ 54
43 26 66 デイヴ・ブレイニー トヨタ カムリ 8
 
観客数(主催者発表):100