<Toyota>
NASCARスプリント・カップ・シリーズ
第21戦 Sunoco Red Cross Pennsylvania 500
NASCARスプリント・カップ・シリーズ第21戦「Sunoco Red Cross Pennsylvania 500」が8月3日(日)米国北東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイで開催された。
ポコノ・レースウェイでは、6月に第14戦が行われており、今季2度目のレース開催となる。1周2.5マイル(約4km)の同コースは、3本のストレートを3つのターンで繋いだ、三角形のオーバル(トライオーバル)で、3つのターン全てのバンク角が異なるという難コース。
1日(金)正午から行われた公式練習では同コースを得意とするデニー・ハムリンが7番手につけたものの、午後3時半からの予選では、ブライアン・ヴィッカーズが“トヨタ カムリ”勢最上位の8番手。ハムリンは14番手となり、10台の“トヨタ カムリ”が予選を通過、決勝へと駒を進めた。
2日(土)に予定されていた2度の公式練習は降雨により中止となったが、3日(日)は好天に恵まれ、午後2時8分、俳優キーファー・サザーランドの「ジェントルメン・スタート・ユア・エンジンズ!」のかけ声と共に全車エンジン始動。午後2時21分に2.5マイルオーバルを200周(500マイル:約800km)して競われる決勝レースのグリーンフラッグが振られた。
前半戦は、ハムリンがポジションを上げ、トップ5圏内でレースを展開。88周目にこの日5度目のイエローフラッグが出され、上位勢がピットインすると、20番手スタートから中団グループを走行していたトニー・スチュワートが、2本のみのタイヤ交換でポジションをアップ。27番手スタートのカイル・ブッシュも着実にポジションを上げ、ジョー・ギブス・レーシングの3台がトップ10圏内に浮上した。
126周目にコースの一部で雨が降り始め、131周目に赤旗中断。しかし、雨はまもなく止み、41分間の中断を経て、レースは再開された。
3位で再スタートを切ったハムリンが、すぐに2位に浮上し、首位争いを展開したが、イエローコーションが出ないまま、155周を過ぎたあたりから、グリーン下で次々に各車が給油ピットイン。順位がめまぐるしく入れ替わっていった。155周目にピットインしたハムリンだったが、30周から35周で給油が必要となる為、5位走行中の174周目に最後のピットイン。順位を落とすこととなってしまった。
一方、Ky.ブッシュは165周目、スチュワートは166周目に給油ピットイン。上位勢が給油ピットインでポジションを落としていく中で、188周目にはスチュワートが2位、Ky.ブッシュが5位へと浮上した。
しかし、チェッカーを目前にした198周目、4位を走行していたKy.ブッシュは痛恨の燃料切れに見舞われ、急遽ピットイン。給油を行ったが、エンジン始動に手間取り、ピットロード途中でストップ。大きく後退してしまった。
ファイナルラップで上位勢の数台が燃料切れに見舞われるという、厳しいレースとなったが、最後まで走り抜いたスチュワートが2位フィニッシュを果たした。
Ky.ブッシュは2周遅れの36位に終わったが、2位に176ポイント差をつけてドライバーズランキング首位の座は守っている。
次戦第22戦は8月10日(日)米国北東部ニューヨーク州ワトキンス・グレンのロードコース、ワトキンス・グレン・インターナショナルで開催される。
ドライバー トニー・スチュワート:
「我々は終盤、多くのライバル勢と同じ戦略で走行していた。僅かな違いで順位が決まった。99号車(優勝したカール・エドワーズ)、48号車(3位のジミー・ジョンソン)、 88号車(ファイナルラップで燃料切れを起こし12位に終わったデイル・アーンハート・ Jr.)らの、上位勢はみんな同じ計画だった。彼ら全員が素晴らしいレースを戦い、そして、我がチームも素晴らしい仕事をしてくれた。今シーズン、今日のようなレースはあまり経験していない。私はファイナルラップの第3ターン進入前に燃料を使い果たしてしまったが、最後まで走り抜くことが出来て本当に良かった。ジミー(・ジョンソン)を抑えるだけの速さと、燃料をセーブすることを両立させるのは本当にハードだった」
第21戦 Sunoco Red Cross Pennsylvania 500 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 15 99 カール・エドワーズ フォード 200
2 20 20 トニー・スチュワート トヨタ カムリ 200
3 1 48 ジミー・ジョンソン シボレー 200
19 31 84 A.J.アルメンディンガー トヨタ カムリ 200
23 14 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 200
24 35 00 マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ 200
28 8 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 200
30 28 44 デビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 200
31 24 22 デイブ・ブレイニー トヨタ カムリ 198
36 27 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 198
39 43 96 J.J.イェリー トヨタ カムリ 196
43 42 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 24
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 カイル・ブッシュ トヨタ 3059
2 デイル・アーンハート・Jr. シボレー 2883
3 カール・エドワーズ フォード 2874
9 トニー・スチュワート トヨタ 2569
10 デニー・ハムリン トヨタ 2547
16 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 2309
27 デビッド・ロイティマン トヨタ 1863
29 デイブ・ブレイニー トヨタ 1696
32 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 1636
36 J.J.イェリー トヨタ 1263
39 マイケル・マクドウェル トヨタ 1112
40 A.J.アルメンディンガー トヨタ 1096
46 マイク・スキナー トヨタ 423
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 134
2 シボレー 118
3 フォード 114
4 ダッジ 96
※結果及びポイントは暫定