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伝統の「デイトナ500」でNASCAR開幕。“トヨタ カムリ”が首位を争い惜しくも3−4フィニッシュ

<Toyota>

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NASCARスプリント・カップ・シリーズ
第1戦 Daytona 500
 NASCARスプリント・カップ・シリーズの開幕戦「デイトナ500」が2月17日(日)米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
 昨年までネクステル・カップ・シリーズと呼ばれていたNASCARのトップカテゴリーは、今年からスプリント・カップ・シリーズと名称が変更された。昨年から同シリーズに参戦している“トヨタ カムリ”は2年目のシーズンへ向け、体制を更に強化。シーズン前の冬季オフシーズンに行われたテストでも、トップタイムを叩き出すなど好調ぶりを見せた。
 そしてNASCAR最大のイベントである開幕戦「デイトナ500」の長いレースウィークがスタート。2月9日(土)には、エキシビションレースの「バドワイザー・シュートアウト」が行われ、今季から“トヨタ カムリ”を駆るT.スチュワートが2位とさい先の良いスタートを切った。
 2月10日(日)の「ポール・デイ」に行われた予選では、決勝グリッド最前列のみが決定されるが、ここで“トヨタ カムリ”のM.ウォルトリップが見事2番手を獲得し、最前列グリッドからの決勝出場を確定した。
 後続のグリッドを決定する予選レース「ゲータレード・デュエル」は、2月14日(木)に150マイルで競われ、第2レースで見事D.ハムリンが勝利。予選レースながら、“トヨタ カムリ”に最高峰カップシリーズでの勝利をもたらした。この予選レースの結果、過去最高となる9台の“トヨタ カムリ”が「デイトナ500」の決勝レース出場権を獲得した。
 2月17日(日)、記念すべき50回目を迎えたNASCARスプリント・カップ・シリーズ第1戦「デイトナ500」が開催。午後3時半過ぎに、17万人もの大観衆が見守る中で、2.5マイルのハイスピードオーバルを200周(500マイル:約800km)で競われる決勝レースのスタートが切られた。
 序盤からレースをリードしたのは、予選レースを制し、2列目4番手からスタートを切ったD.ハムリン。そして、前日のネイションワイド・シリーズ、前々日のクラフツマン・トラック・シリーズの2戦共に2位入賞を果たしているチームメイトのKy.ブッシュが24番手スタートから素晴らしい追い上げでトップ争いに加わり、今シーズンから新たに“トヨタ カムリ”を駆ることとなった名門ジョー・ギブス・レーシングがレースを支配した。
 前日のネイションワイド・シリーズで“トヨタ カムリ”初優勝を飾っているT.スチュワートは、6番手スタートから序盤一時は首位を快走したものの、その後中団グループへと後退。しかし、レースが後半戦に入ると徐々にポジションを戻し、終盤にはトップグループに復帰。レース中盤に他車との接触でバランスを崩し後退を余儀なくされたD.ハムリンに代わり、T.スチュワートとKy.ブッシュがトップ争いを展開した。
 レースはチェッカー目前にイエローコーションとなり、残り3周の超スプリントレースで決着が付けられることとなった。再スタート直後にT.スチュワートが首位奪取を果たし、Ky.ブッシュと“トヨタ カムリ”の1−2フィニッシュ体制になったが、ファイナルラップで、R.ニューマンとKu.ブッシュのダッジ勢に痛恨の逆転を許し、T.スチュワートが3位、Ky.ブッシュが4位でチェッカーを受けることとなった。
 次戦第2戦は2月24日(日)カリフォルニア州フォンタナのカリフォルニア・スピードウェイで開催される。

ドライバー T.スチュワート:
「“デイトナ500”の最終ラップでトップから3位まで落ちてしまったのだから、この結果で満足しているとはとても言えない。最後のバックストレートで判断を誤り、Ky.ブッシュの前に出ようと走行ラインを変えてしまった。実際のところ、説明するのは難しいが、今日のレースは、恐らく私のレースキャリアの中で最も残念な瞬間の一つだろう。とはいえ、新しい体制での開幕戦で、これだけのポジションでフィニッシュ出来たということは驚くべきことであり、チームや関係者のハードワークのお陰だと感謝している」

第1戦 Daytona 500 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 7 12 R.ニューマン ダッジ 200
2 43 2 Ku.ブッシュ ダッジ 200
3 6 20 T.スチュワート トヨタ カムリ 200
4 24 18 Ky.ブッシュ トヨタ カムリ 200
12 23 83 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 200
16 20 44 D.ジャレット トヨタ カムリ 200
17 4 11 D.ハムリン トヨタ カムリ 200
18 42 00 D.ロイティマン トヨタ カムリ 200
25 37 96 J.J.イェリー トヨタ カムリ 200
29 2 55 M.ウォルトリップ トヨタ カムリ 200
38 34 22 D.ブレイニー トヨタ カムリ 189
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 ポイント
3 T.スチュワート 170
4 Ky.ブッシュ 170
13 B.ヴィッカーズ 127
16 D.ハムリン 117
17 D.ジャレット 115
18 D.ロイティマン 109
25 J.J.イェリー 88
28 M.ウォルトリップ 81
37 D.ブレイニー 54
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 ダッジ 9
2 トヨタ 6
3 シボレー 4
4 フォード 3
※結果及びポイントは暫定