<TOYOTA>
ストックカー・オートレーシング全米協会(NASCAR)と米国トヨタ自動車販売株式会社(TMS)は、1月23日(月)、ノースカロライナ州コンコードのNASCAR研究開発センターで、2007年よりトヨタ・カムリをベース車両として、NASCARネクステル・カップ・シリーズとブッシュ・シリーズへの参戦を開始すると発表した。
NASCARは、現在、米国で最も人気の高いストックカー・レース(市販車ベースの車両により競われるレース)の主催団体として、3つの全米選手権シリーズと9つの地方選手権シリーズ等を展開している。
この度の参戦発表は、トヨタの3年にわたるNASCARクラフツマン・トラック・シリーズへの参戦に続き行われるもので、この結果、NASCARの3つの全米選手権であるネクステル・カップ・シリーズ、ブッシュ・シリーズ、クラフツマン・トラック・シリーズはいずれも、シボレー、ダッジ、フォードにトヨタを加えた4つのマニュファクチャラーによって競われることになる。
NASCAR会長兼CEOのブライアン・フランス氏は、以下のように述べた。
「NASCARは今回のトヨタによる決定を歓迎している。トヨタがネクステル・カップ・シリーズ及びブッシュ・シリーズへと参戦することは、ドライバーやチーム、そしてファンのいずれに対しても良いことである。そしてこれにより、サーキットでは、ドライバー、マニュファクチャラーにより激しい競争が展開され、より一層エキサイティングで面白いレースになるだろう」
また、TMS上級副社長のデイブ・イリングワースは、「トヨタが、カムリでネクステル・カップ・シリーズ及びブッシュ・シリーズへ参戦することを発表出来るのは大変な喜びだ」と語るとともに、「2007年はトヨタにとって多くの意味で特別な年となるだろう。アメリカでの自動車販売開始50周年という記念すべき年であるだけでなく、アメリカで最も人気のあるレースシリーズであるネクステル・カップ・シリーズ、ブッシュ・シリーズに参戦を始める年となるからだ。トヨタは約四半世紀に渡って、アメリカのモータースポーツシーンにおいて重要な位置を占めてきた。我々はアメリカ中の様々なコースで、様々なシリーズへ参戦し、勝利してきた。トヨタのドライバーやチームは多くの選手権タイトルを獲得してきたが、アメリカで最高のシリーズ戦で戦いたいということであれば、それはNASCARで戦うことに行き着くことになる。 我々は2007年の2月、デイトナ500のスターティンググリッドにカムリが並び、スタートする瞬間を楽しみにしている」と述べた。
今年は、トヨタが米国の自動車レースへと参戦して24年目となる。トヨタのドライバー及びチームはIMSA、CART、IRLそしてオフロード・レーシングにおいて選手権タイトルを獲得し、また伝統的なイベントであるデイトナ・ロレックス24時間レースやセブリング12時間レース、バハ1000やインディ500等で勝利を挙げてきた。
トヨタによるNASCARへの挑戦は、2000年、セリカによるNASCARグッディーズ・ダッシュ・シリーズへの参戦で始まった。翌2001年、ロバート・ハフマンがケンタッキー・スピードウェイでトヨタ初となるNASCAR勝利を挙げた。そして2003年、ロバート・ハフマンはNASCARグッディーズ・ダッシュ・シリーズを制覇。トヨタにとって初めてのNASCARタイトルをもたらした。
2004年、トヨタは北米専売のピックアップトラック、タンドラを擁し、NASCARクラフツマン・トラック・シリーズに参戦を開始。これは、50年以上に及ぶNASCARの歴史の中で、トップ3カテゴリーに初めて新たなマニュファクチャラーが加わるということでもあった。
その後2年間で、タンドラは、13勝と18回のポールポジションを記録している。