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第1戦セント・ピーターズバーグでパワーがポール、佐藤琢磨はホンダ最上位の5位!

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多くの注目を集めたエアロキット導入後の初予選。ポール・ポジションを獲得したのは昨年の王者ウィル・パワーで、歴代6位となる通算37回目の予選トップです。ラウンド1において有利な第2グループで走行したパワーは、今季初のレッド・タイヤで1分0秒8344をマークしました。
 
2003年にセバスチャン・ブルデイが記録した1分0秒928をあっさりと破り、ラウンド2では大幅に短縮する1分0秒6509を記録。最終ラウンドで1分0秒6931をマークしたパワーは、このセント・ピーターズバーグで5回目のポールをものにしました。2010年と2014年に優勝しているパワー、3度目の優勝を果たし、2年連続チャンピオンに向けて好発進したいところです。
 
「ほんとうにタイトな予選だった」と開口一番に語ったパワー。というのも、予選2位は今年からチームメートになったサイモン・パジノウで二人の差は0.0321秒しかなく、予選3位のエリオ・カストロネベスはパジノウと0.1104秒、予選4位のファン・パブロ・モントーヤはカストロネベスと0.0176秒差という超接戦の予選だったのです。
 
「他のチームと比べ、この冬の間に素晴らしい仕事をしてきたのを見せることができたよ。今年はこの4人に加えて、スコット・ディクソンがどうやってチャンピオンを獲得しようとするのか、とても興味深いものになると思うね」と語ったパワー。他は眼中にないと言った感じでしょうか。
 
予選前の第3プラクティスでペンスキー勢の一角を切り崩し、4位に入った昨年のポールシッターである佐藤琢磨。予選では第1ラウンドのトップとなり、第2ラウンドで4位を記録して最終ラウンドに進出し、1分1秒1496でペンスキーの4人に続く予選5位に入りました。ホンダの最上位となる3列目のグリッドから決勝に臨みます。
 
「今年初めてのレッド・タイヤと新しいエアロパッケージの組み合わせで、自分たちが第1グループだったので最初に試すという状況でした。その中で自分たちが思い描いていた方向にクルマを持っていくことができたと思います。第2ラウンドでも良い走りができたのですが、新しいタイヤを使い切っていたこともあり、最後は自分としては攻めきったのですが、ペンスキーにやられたという感じです」と琢磨は語っています。
 
昨年、5年連続ポールを逃したパワーは、予選4位からスタートして優勝しています。絶対に勝利したいペンスキーとしては4通りの作戦で臨むはずで、鉄壁な布陣と言えるでしょう。レースの展開次第では琢磨にも十分勝利のチャンスがあると思いますが、まずは確実に表彰台を狙って、新しいエアロキットのデータを得るというのも、ひとつのチョイスかもしれませんね。
 
●公式予選リザルト

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●プラクティス総合リザルト

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●第3プラクティス・リザルト

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●予選のハイライト映像

 
●コースレコードラップ