今年2度ポール・ポジションを獲得した佐藤琢磨は、インディカー参戦6年目となる来年も引き続き伝統のカーナンバー14をドライブすることになりました。ルーキーながらヒューストン第2レースで3位表彰台を獲得したホークスワースが、カーナンバー41を担当します。
琢磨のエンジニアは、ともに日本人初優勝を実現したドン・ハリデイが継続。23歳のイギリス人、ホークスワースは今年まで#14のデータ・エンジニアだったラウル・プラドスが昇格することになりました。来年もエンジンはホンダです。
スポンサーは来年10年目となるABCサプライで、同社は100回目のインディ500となる2016年まで契約。チームが2台体制でフル参戦するのは2002年以来のことで、本拠地のテキサス以外に、インディアナポリス・モーター・スピードウェイの近くにもファクトリーを構えます。
来年の1月に80歳となる生きる伝説、AJフォイトを再び表彰台の頂点に!
佐藤琢磨のコメント
「AJフォイト・レーシングが2台体制になるというのは本当に素晴らしいニュースだと思います。体制の強化には大賛成ですし、ジャックのチーム加入についても歓迎します。6シーズン目となるインディカー・シリーズへの参戦に向けて大きな期待を抱いているほか、同じチームと3シーズン続けて挑戦できることにも喜びを感じています。エンジニアのドン・ハリデイやチームクルーはこれまでと同じ顔ぶれなので、いままで学んできたことを生かして力強く戦っていくことが期待できるほか、様々な面で自信が得られると考えています。僕たちは、これまでにも何度か大きな成功を手に入れてきましたが、さらに前進しなければなりません。これは、モータースポーツの世界ではごく自然な考え方です。チームが2台体制になれば、この流れは一層加速されるはずです。現在、インディカー・シリーズではコースを走行できる時間がとても限られていますが、やらなければいけないことは山ほどあります。しかも、来シーズンからは新しいボディワークの使用が認められます。質の高いテスト走行を行ない、走行時間を最大限活用するには複数台体制が不可欠です。いまはウィンターテストの始まるのが待ちきれない気分です!」
ラリー・フォイト(チーム監督)のコメント
「チームが2台体制になることでどれほど私が喜んでいるか、とても言葉では表現できません。これは私がずっと目標としてきたことですが、ついに実現することができました。いま私に言えることは、早くも特別でとても忙しいオフシーズンになっているということです。AJフォイト・レーシングのプログラムに長年サポートを続けてきてくれたABCサプライには、どれほどお礼の言葉を申し上げても十分ということはありません。彼らに支援していただけるようになってからの約10年が、どれほど早く過ぎ去ったことか! これまでにはいい時も悪い時もありましたが、ABCサプライは一貫して私たちを支援してくれました。そのことは2015年シーズンの結果にしっかりと表れるはずです。佐藤琢磨とドン・ハリデイのコンビとまた一緒に仕事できることにも喜びを感じています。No.14のマシーンを駆る琢磨が、どのレースでも勝てる実力があるドライバーであることは私たちもよく承知しています。ですから、過去数年間でともに学んだことをフルに活用し、新しいシーズンに挑戦することが楽しみで仕方ありません。将来、スーパースターになることが期待されているジャック・ホークスワースをチームに迎え入れられることも、私がエキサイティングに感じている理由のひとつです。ジャックと若いエンジニアのポール・プラドスもまた、素晴らしい成績を残してくれることでしょう」
AJフォイト(チームオーナー)のコメント
「ここしばらくはやっていませんでしたが、私にとって2台体制は目新しいものではありません。ただし、十分な人員とサポートが得られない限り2台体制にしてはいけないと、私はこれまで言い続けてきました。いま、私たちは勝利を愛してやまないふたりのドライバー –その気持ちは私に優るとも劣りません– を獲得するとともに、これまで10年近くにわたってチームを支援してきてくれたABCサプライのサポートを得ることができました。来年が最高のシーズンになることを心から期待しています」
AJフォイト・レーシングのプレスリリースより