今年もフロリダ州セント・ピーターズバーグの特設コースで幕を開けた2014年インディカー・シリーズ。初日にトップとなったのは、インディカー5年目のシーズンを迎えた佐藤琢磨です。午前中に1分3秒0603を記録して3位だった琢磨は、午後になって1分2秒5615まで短縮。強豪を相手に1台体制ながら好調な滑り出しを見せています。
「昨年も予選でフロントローに並べたので、基本のクルマ作りには自信がありました。しかし去年のセブリングで良かったセットが今年は良くなかったので、多少クルマは変わり、タイヤも変わっています。冬の間に試したことを今回投入し、非常に順調な初日になったと思います」と琢磨。AJフォイト・レーシングとの初レースとなった昨年は予選2位を獲得しているだけに、開幕ポールの可能性もかなり高いと言えそうですね。
2位は今年からナショナル・ガードのスポンサーを得たグラハム・レイホールが、琢磨と0.0507秒の僅差で入りました。シングルからツインターボに変更したホンダがワンツーです。94年にデビューして20周年を迎えたホンダ勢、このまま予選でも上位を獲得することができるでしょうか。
注目のファン・モントーヤは第1プラクティスでトップから0.7433秒差の1分3秒6759で14位、午後の第2プラクティスは1分3秒4624まで縮めたものの、総合で18位に終わっています。マシンをうまくコントロールできていないシーンが目立ち、まだもう少しリハビリが必要かもしれませんね。
初日は曇り空だったセント・ピーターズバーグ、フロリダらしい青空を期待したいですが、土曜日は雨の予報となっています。雨が降ればよりいっそう佐藤琢磨のポールポジションの可能性は高くなりますが、撮影には厳しいですね。いったいどんなコンディションとなるのか、少し気になるところです。
●初日プラクティス総合リザルト
●佐藤琢磨インタビュー(ダイジェスト)
●初日のハイライト映像
●S.パジノウのヘルメットに装着されたカメラの映像