ポコノ、トロントとアクシデントに見舞われ、ランキング3位にダウンしていた昨年のチャンピオン、ライアン・ハンター-レイが1分5秒3519をマークしてポール・ポジションを獲得しました。アラバマ、サンパウロに続く今シーズン3度目の予選トップで、このミドオハイオでは8戦目にして初ポール。同様に明日勝てばミドオハイオでの初優勝を達成することになり、昨年のようにシーズン終盤にかけてスパートをかけたいところです。
「去年、我々はもっと劣勢な状況から挽回してきたんだ」と語るハンター-レイ。「去年の我々のように、これからは危険を冒しても進む必要がある。今はもうこつこつと成績を積み上げるようなことには興味がないよ。ランキング2位や3位では、人々は数年経てばすぐに忘れてしまうからね。ガナッシやペンスキー、そして僕のチームメートを相手に戦うのはハードだけど、勝つことで最初のステップにすることを望んでいるよ」
昨日トップだったウィル・パワーが、0.1840秒の僅差で予選2位となりました。今シーズン4度目のフロントロースタートですが、今年はまだ1度も勝つことができないパワー。ミドオハイオは未勝利のコースなだけに、ここで勝って今季初優勝を遂げたらうれしいでしょうね。
ホンダのお膝元ともいうべきミドオハイオで、フロントローはシボレーが独占。ホンダ勢最上位はスコット・ディクソンで予選3位ですが、昨年は4位から追い上げて優勝しています。85周から5周増えて90周となった今年、昨年のような2ストップ作戦は不可能なので、いったいどんな作戦で戦うのか注目したいですね。
今季未勝利ながらランキング上位で粘る(現在4位)マルコ・アンドレッティが予選4位と、今回も健闘しています。昨夜の雨でラバーがなくなり、路面コンディションがどんどん変化する難しいコンディションで、チームメートのヒンチクリフはかなり苦労していましたね。
インディカーにデビューして初日に5位だったルカ・フィリッピでしたが、二日目は一転。予選でクラッシュして赤旗の原因を作り、タイム剥奪となって最下位からのスタートになりました。さて、レースでの実力はどうでしょう?
初日はギアボックス関連のトラブルで計22周しか走れなかった佐藤琢磨でしたが、朝のプラクティスでは3周目のターン2でクラッシュを喫してしまい、満足に走れないまま予選に臨むことになりました。第2プラクティスで記録した1分7秒3160(総合23位)がベストだった琢磨は、レッドタイヤを履いた予選第1ラウンドで1分6秒1989を記録。第2ラウンド進出とはならなかったものの、昨年の予選18位を上回り、16位となりました。ボーティエがペナルティでグリッド降格となるため、レースは15位からスタートします。
「朝のプラクティスは雨でタイヤのラバーがなくなり、一部の路面が濡れて滑りやすい状況でした。昨日タイヤの内圧が上がった状態では走れなかったので、クルマの状態に気付かないまま濡れた路面に入ってコントロールができなくなり、グリーン上も濡れていたので成す術がなかったです」と琢磨。「予選に入っても赤旗となって満足に走れず、そのような中でも思いっきり走りましたが、コンマ1秒足りずに次へは行けませんでした。明日は3ストップのレースになると思うので、ウォームアップでしっかりとセットアップを決めたいと思います」
今週末は雨の予報がなかったミドオハイオでしたが、朝方までかなり降りました。ロードコースだけにコースサイドはけっこう大変な状態となり、ワイルドなカートも出現。乗っているのも杉ちゃんみたいなアメリカ人でしたよ。ま、ネタ的には少し古いかなと思ったんですけど…
●公式予選リザルト
●第3プラクティス・ハイライト映像