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第14戦ミドオハイオ初日トップはパワー、佐藤琢磨はギアボックストラブルで23位

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アラバマ以来となる今季2度目の常設ロードコース、ミド-オハイオは1周3.6キロ、13ターンで構成されるアップ&ダウンの激しいサーキット。第14戦の初日に1分5秒4332をマークし、1位となったのはウィル・パワーでした。昨年、2010年とここで2回ポール・ポジションを獲得しているだけに、当然の結果ともいえそうですが、コースからはみ出すシーンが何度か見られるなど、かなりきわどい走りだったように思います。ロードコースが得意なパワーですが、実はここで未勝利。今季初優勝もかかっているだけに、明日はぜひともポールを獲得したいところですね。
 

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「今年はクルマをよくするのに、すごく苦労していたけど、やっとうまく理解し始めたよ」と久しぶりに笑顔を見せたパワー。「セッション中はいくつかミスをしたものの、最後にはタイムを出してこのコンペテティブな中に入ることができた。ここでポールを獲って勝てたら最高だよ。この調子でいきたいね」
 

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2位はポコノから怒涛の3連覇を成し遂げているスコット・ディクソン。このミドオハイオは最多勝利記録(4勝)を持ち、優勝すればここで3連勝となります。昨年はピットストップでパワーをパスしたシーンが印象的でしたね。ポールポジションは2年前の1回のみですが、ポールトゥウィンを成し遂げています。
 

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2年前に優勝したトロントでリタイアに終わるなど、ここのところ不運に見舞われているライアン・ハンター-レイが3位となりました。03年、11年とここで3位表彰台を経験しているのがベストで、09年にはAJフォイトで4位に入っていますよ。
 

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トロントでブリスコーが骨折したことにより、アイオワ以来の参戦となったオリオール・セルビア。今回はパンサー・レーシングがファイアストンと協力して、プライマリータイヤにピンクのリボンを入れていました。これはナショナル・ガードからスポンサーを得ているチームが、勇敢な女性兵士を称えるためのキャンペーンだそうです。
 

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今シーズン不振に陥っていたアレックス・タグリアーに代わって、ブライアン・ハータ・オートスポーツのステアリングを握ることになったルカ・フィリッピが5位。GP2で活躍していたドライバーで、昨年の序盤にレイホールで佐藤琢磨のチームメートになると言われていましたね。さて、決勝はいかに?
 

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こちらはデール・コイン・レーシングからデビューすることになったオーストラリア人の26歳、ジェイムス・デイビソン。インディライツでここで2勝しているようですが、初日は20位でした。ソニーズ・バーベキューのロゴも新しくなってます。
 

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午前中は13周、午後は9周のみの走行となり、最終的に1分7秒3160の23位となった佐藤琢磨。2回のプラクティスともギアボックスに関係するトラブルで、思うように走れないのはほんとうにつらいでしょうね。コースで待っていて、なかなか来ないとついつい心配になります。
 

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「オープンテストを二日前に行い、やり残したことをやろうと思っていたのですが、ギアボックスからオイルが漏れだし、早々に切り上げなければなりませんでした。今回はトラックコンディションがものすごく変わり、二日前のセットが使えないほどの乗りにくいクルマになったものの、2回目のセッションは再び駆動系のトラブルで、ギアボックスのオイルの圧力がかからなくなってオーバーヒートするため、1周ごとにピットへ入らなければならない状況でした」と琢磨。「好きなコース」というミドオハイオで明日は思いっきり走ってほしいものです。
 

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コースサイドで2回目のセッションが始まる直前、なんだか聞きなれない音がするなと思ったら、突如NSXが走り始めてびっくり。日曜日に走ると聞いていたので、あわてて撮影しましたよ。すでに広報写真も出ているので、色々な媒体に登場し始めていますが、走っている実車を見るのは今回が初めて。エキゾーストの音はけっこう大きめで、V6らしいエンジン音でした。今回の決勝でペースカーとして走るもんだと思っていたのですが、残念ながらその予定はないそうで。今年はシボレーがコルベットのC7をペースカーとして投入していることもあり、デビューが待ち遠しいですね!

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●プラクティス総合

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●予選グループ分け

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●第2プラクティス

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●第2プラクティス・ハイライト映像

●第1プラクティス

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●第1プラクティス・ハイライト映像