やはりというか、予想通りこの男がきました。昨年自身が記録したコースレコード(1分3721)には到達していませんが「レッドタイヤをはけば59秒台はいくね」とW.パワー。「エンジンが少しパワーアップしたのと、このオフにドライバーが開発を続けてダウンフォースが少しアップしたんだ」となんだか余裕です。明日は新レコードで4年連続ポール・ポジション? はいはい、どうぞどうぞって感じです。この写真はカメラマン復帰の走りの一発目です。フェンスに穴が開いてなかったのですが、メッシュだったのでそのまま撮ってみましたよ。いってまえー、って感じです。はい。
前回のオープンテストではそれほど目立っていなかったアメリカ人チャンピオンですが、蓋をあければこのとおり、2位で初日を終えました。パワーとはコンマ1785秒差とかなり肉薄していますが、昨年に続き今年もポール・ポジションからスタートしないほうが、R.ハンター-レイにとってはいいのかもしれませんよ。「まだまだやれることがある」なんて言ってますけど、予選でパワーを負かしたらたいしたもんです。
と、おなじみの二人がワンツーで「今年もかー」なんて雰囲気を思いっきりぶち壊してくれたのが、彼女。シモーナ・デ・シルベストーロちゃん。開口一番、「まったく違うわね」と本人。そう、エンジンのことなんですが、「去年ここに来たときは大変なことになりそう」と思ったそうで、実際にとても辛い一年となってしまいましたね。「去年は予選で上になんかいけなかったから、明日はレッドタイヤをうまく使えないわ。でも、まだまだ速く走れるわよー」と元気いっぱい。なんだか今年は楽しそうです!
こちらはトップ3の会見ですが、シモーナが真ん中に堂々と鎮座。彼女のことを聞かれたハンター-レイは「怖いぐらいはぇーよ。特にトニー(カナーン)はびびってるだろうね」と答えて大爆笑。TKだけじゃなく、その両脇の二人も黙らしちゃおう!
「俺ってなんでこーなんだろうな」って感じの表情のO.セルビアです。せっかく4位だったのに、話題は全部シモーナに持っていかれましたからね。でもタイヤはまだ1セットしか使っていないそうで、「この調子で明日はポールを獲って、日曜日は勝ってやる!」と強気。でもそういうときに限ってなかなか勝てないのがセルビアで、そこがオールド・ファンにはたまらない(笑)
トップから0.3236秒、セルビアとはたった0.0053秒差だった佐藤琢磨。でもホンダ勢ではトップ・タイムですよ。はっきり言ってびっくりしました。というのも午前中は1分3秒1997で18番手だったわけで、今回は1分1秒7703ですからね。なかなか1.4294秒もアップできるもんじゃないです。はい。今日の午後はピットで作業の様子を撮影していたのですが、クルーチーフがけっこう気が利く人で、細かいところに目がいくような印象でした。今度話を聞いてみましょう。
「最初のセッションはクルマが望んでいるような状態ではなく、ラップタイムも伸びなかったし、いい感じで乗れませんでした」と語り始めた佐藤琢磨。「でもどの部分が悪いかを明確にわかっていたので、午後に向かって課題を克服すべくセットアップを進め、見違えるようによくなりました。ホンダ勢トップというのはうれしいですけども、このポジションを明日に向けてキープできるようにしたいですね。ライバル勢に負けないように、進めたいです」と頼もしく、表情も晴れやかでしたよ。明日は速いグループですが、この調子で明日もジャンプアップしてほしいですね。
場内にはインディカー・ファン・ビレッジというのがあって、ホンダのブースには動かない佐藤琢磨がいました。ファンはここで一緒に写真を撮れるそうですよ。今日は金曜日だというのにけっこうお客さんがいて、歩きづらかったですね。フロリダらしくなく、気温も第2プラクティスが始まる時点で22度までしか上がりませんでした。でも久しぶりにカメラを持ってけっこう歩いたせいか、足が筋肉痛です。明日は上半身がピキピキきそうな予感。レースまでもつかな…。
●予選出走グループ