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第10戦トロントもハンター-レイが制覇、佐藤琢磨はブレーキトラブルで9位

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6番グリッドからスタートし、22周目にピットを終えた直後にイエローとなって上位勢がピットへ入ったため、いっきに2番手へ浮上したR.ハンター-レイ。トップのS.パジノウが燃料不足に陥り、49周目にトップに立った後は最後までリードして3連勝を達成です。
 

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初めてトロントを制し、通算9勝目を挙げたハンター-レイは、これでランキングでも首位に躍進。アメリカ人がリードするのは06年のS.ホーニッシュJr.以来で、3連勝を遂げたアメリカ人はチャンプカーで06年にAJオールメンディンガーが記録して以来だそうです。
 

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「素晴らしい戦略と勝てるクルマ、完璧なピットが揃った結果だよ」とレースを振り返るハンター-レイ。ピットのタイミングなど、今回は運も味方しましたね。チャンピオンシップに関しては「我々はこれまでどおりのことを、今後も集中してうまくやっていきたいよ」
 

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2位は糖尿病を抱えながら奮闘しているC.キンボールで、参戦2年目で嬉しい初表彰台を獲得です。13番手スタートで、G.レイホールとの接触で後退する場面もありましたが、彼もまた19周目のピットが奏功し、その後のイエローで躍進。走りも素晴らしかったですね。
 

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昨年ロング・ビーチで初優勝を遂げながら、AJフォイトに移籍していたM.コンウェイが3位。残り4周のリスタート時にターン1でキンボールに接触し、その影響でキンボールは外側にいた2番手のS.ブルデイを弾き飛ばす場面もありましたが、3位は変わりません。
 

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予選4位のブルデイはイエロー時にピットへ入って順位を落とすも、怒涛の追い上げで2番手へ。久しぶりの表彰台目前でしたが、不運にも玉突きのアクシデントに遭ってリタイアに終わりました。しかしチャンプカー時代の走りは健在で、今後の楽しみが増えましたね。
 

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予選でポールを獲得したホンダですが、D.フランキッティはピットで停止位置をミスし、燃料がうまく入らず後退。ランキング3位のディクソンや、表彰台目前だったJ.ウィルソンにはエンジントラブルが起きるなど、タイトルスポンサーのレースで散々な結果に。
 

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9番手スタートの佐藤琢磨は、ブラックタイヤだったこともあって12番手に後退するも、ハンター-レイ同様イエロー前の20周目にピットへ。再スタート時の28周目にはハンター-レイに次ぐ4番手だったのですが、中古レッドの耐久性やブレーキトラブルで徐々に後退。
 

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52周目の2回目のピット時には18番手まで順位を落としていた琢磨ですが、新品のレッドタイヤに履き替えてから追い上げ開始。終盤に相次いだ多重クラッシュのアクシデントにも巻き込まれることなく、今季3度目のトップ10となる9位でフィニッシュしました。
 

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「最初のハードタイヤでペースを上げられず、ピットを早める作戦に出たのですが、次の中古のレッドでクルマのバランスが崩れ、ブレーキにも問題を抱えてしまい、20周過ぎにとても厳しい状況になりました」と琢磨は順位を落とした時の様子を説明してくれました。
 

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「問題のあるブレーキで走るのは厳しく、タイヤももたなかったので、勉強になった部分はありますが、追い上げるレースができなかったのは残念です。エドモントンでは去年の良い感覚を再現したいですね」と琢磨。昨年ポールを獲った次のレースに期待しましょう。
 

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27回目の開催となったトロント。気温は27度と初日ほどではありませんでしたが、湿度は相変わらずで、体感的には30度ぐらいあったと思います。ここで7勝しているマイケル・アンドレッティ、チームとしては初優勝で、久しぶりの表彰台登場にファンの熱い声援が!
 

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今晩22時予定のUSTでは、同様のピットのタイミングながら優勝したハンター-レイと2位のキンボール、9位に終わった佐藤琢磨の違いに注目したいと思います。本人のインタビューも収録しましたので、ぜひ。今回も無料で、写真が当たるクイズもありますよー!
 
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