ルーキーイヤーの97年にここでキャリア初ポール・ポジションを獲得し、3勝(99、09、11年)をマークしているD.フランキッティが、1分0秒2786を記録して初日のトップとなりました。現役中、最多勝利を挙げているここで、明日は4度目のポールを狙います。
「スコット(ディクソン)と異なるセット・アップで、僕自身も2種類のセットを試したけど、とても良かったよ」と自信満々のフランキッティ。「アスファルトからコンクリートに変わる箇所や、バンプをスムースに走ることなど、相変わらずトロントはチャレンジングだ」
2位に入ったのはルーキーのS.パジノウで、1分0秒3904と僅差。非凡な才能を発揮しているロード&ストリートでのチャンピオンシップでは現在3番手で、総合でも6番手にいます。ルーキーとはいえ、今回初優勝の可能性も十分に高いと言えそうですね。
1分0秒5423で3位となったのは、このトロントで未勝利のベテラン、S.ディクソン。4位は05年ウィナーのJ.ウィルソンとホンダ勢が4位までを独占し、トップ10に6台がはいっています。シボレー勢の最上位はR.ブリスコー(写真↓)、昨年ポールのW.パワーは7位でした。
この2年の予選ベストが18位、決勝最上位が20位とトロントで不振に喘いでいた佐藤琢磨は、最初のプラクティスで1分1秒4414の10位とまずまずの滑り出し。第2プラクティスでは1分0秒8783まで縮め、再びトップ10入りの10位で初日を終えました。
「最初のプラクティスと同じトップ10ですが、午後は学んだことをクルマに反映できましたし、自分たちなりに前進したのは良かったです」と初日を振り返った琢磨。「去年、一昨年と出だしから苦労したことを考えると、今回はとてもスムースにここまで来ています」
「それなりにいいデータが取れているので、明日のプラクティスできっちりとまとめ上げて、これまでの予選で思いどおりに走れなかった分、まずはQ1突破、Q2に向けてがんばっていきます。ここでいい流れを作って、次のレースにつなげたいですね」と琢磨はコメント。
今回も日本からファンが駆けつけていましたよ。いつも我々のUSTREAMをご覧いただいているそうで、ありがとうございます。なんと、テレコムスクエアさんでWifiルーターを借りていただいたとのこと、感謝感激です!
午後のセッションが終わった時点で、気温は33度まで上昇していました。今年一番の蒸し暑さで、撮影していると汗がじわじわとにじみ出てきます。トロントの緊急メディカルサービスがミスト・シャワーを設置して大人気。僕もカメラがなければ突入したんですが…
観戦には少し暑すぎたようですが、金曜日は入場無料だったこともあり、多くの人々がサーキットに集っていました。明日の予選、さていったい誰がポールに輝くでしょう?
●初日プラクティス総合リザルト
●第2プラクティス・ハイライト映像