気温30度の真夏日の中で行われた今季初ショート・オーバルの予選を制したのは、D.フランキッティ。ミルウォーキーでは2年連続、通算では歴代7位となる27回目のポール・ポジション獲得です。明日はここでの2年連続ポールトゥウィン&3勝目を狙います。
第1プラクティスは161.461mphの11位、第2プラクティスでは160.114mphの18位だったフランキッティ。しかし予選は168.737mphと大躍進で、「自分でも驚くほどうれしい」と語っています。3年連続チャンプは現在ランキング6位だけに、ここで挽回なるか。
前戦の覇者、J.ウィルソンが168.287mphで予選2位に入るも、テキサス後のアイオワでのテストでエンジンが故障し、10グリッド降格の12番手スタートに。「このクルマをだいぶ理解できていると感じるよ」とウィルソン、レースでの追い上げに期待がかかります。
R.ハンター-レイは167.911mphの予選3位となりましたが、ウィルソンの降格でフロントローからスタートします。「どのギアを選べばいいのか、クルーと、特にエンジニアにとってはきついコースだよ」と本音を漏らした本人。04年以来のミルウォーキー優勝なるか。
ロードコースの高速コーナーだけを組み合わせたようなコースのせいか、R.バリケロが僚友T.カナーンを上回る予選5位を獲得しました。しかもウィルソンと予選4位のW.パワーがペナルティで10グリッド降格、明日はこれまでのベスト(10位)を大幅に上回る3番手スタート。
いっさいのテストなしで臨んだ今回、第1プラクティスで9位となる161.571、第2プラクティスでは162.385mphの11位で予選に臨んだ佐藤琢磨。1周目に165.670を記録したものの、2周目は164.901と若干スピードを落とし、平均165.528mphの14位となりました。しかし…
「ちょっと複雑なんですけど、テキサスで新しいエンジンに交換したので、10グリッド下がりましたよね。でも年間使えるエンジン数が決まっていて、我々はインディ500以前の古いエンジンのマイルが残っていたので、それに戻せば今回ペナルティはなかったそうです」と琢磨。
「でもインディ500の予選後に全車がエンジンを換えるというルールもあり、やっと新しいエンジンになったのに、パワーや燃費で劣る以前のエンジンには戻せないですよね。それで今回もペナルティになったのです」。24番手スタートの琢磨、追い上げを期待するしかありません。
沖縄とほぼ同じ緯度のテキサスから、北海道と同じ緯度のミルウォーキーまで来ましたが、初日は気温31度! テキサスと変わらない暑さのミルウォーキー・マイルに今年は移動遊園地が設置され、夜はコンサートとイベント盛りだくさん。夜までヒートアップですよ!
昨晩ミルウォーキーからお届けした佐藤琢磨選手と一緒のUSTREAM、みなさん楽しんでいただけたでしょうか? 録画をペイパービュー(500円)でご覧いただけますので、ぜひレースの前に!https://us-racing.net/modules/weblog0/details.php?blog_id=3098
●予選リザルト(ペナルティ施行の前の結果です)
ウィルソン、琢磨、パワー、ディクソン、ニューガーデン、パワーはエンジン交換のペナルティで10グリッド降格となります。
●スターティング・ラインアップ(ペナルティ後のグリッドです)
●第2プラクティス・ハイライト映像
●第1プラクティス・リザルト
●第1プラクティス・ハイライト映像