予選第1ラウンドでコースレコードを塗り替えながら、第2ラウンドでは他車が出した赤旗で最速タイムを失い、予選9位からスタートしていたW.パワー。決勝では素晴らしい追い上げとチームの巧みなピット戦略でアラバマ2連勝、通算16勝目を達成しました。
抜きにくいコースで本来の力を発揮できたパワーは、「ティム・シンドリック(ストラテジスト)が我々のスピードを発揮できるポジションに、僕を導いてくれたんだ」と大喜び。「スコット(ディクソン)が速かったから、最後の再スタートは危なかったよね」
予選3位のS.ディクソンは27周目にトップに浮上し、最多リードとなる計38周にわたってトップを周回するも、最後のピットで右後ろのタイヤ交換に手間取った隙にパワーが先行。3年連続の2位に。「予選9位から勝ったパワーとチーム・ペンスキーを祝福するよ」
ポール・ポジションのH.カストロネベスは3位表彰台を獲得。「予選からタイヤがロックしやすくなっていて、少し使いすぎてしまったよ」とレースを振り返る本人。「素晴らしいバトルだったけど、再スタートではヒンチクリフを押し出してしまって、謝りたいと思う」
ディクソンの快走でホンダの今季初優勝が目前となっていましたが、パワーの躍進でシボレーが2連勝。しかしトップ10ではホンダが5台でシボレーが4台、予選17位から追い上げたS.ブルデイが9位に入り、ロータスに初のトップ10フィニッシュをもたらしました。
今回も決勝前のウォームアップで3位(前回は2位)に入った佐藤琢磨は、予選16位から追い上げて10周目には12番手までアップ。ブラックタイヤで一時後退するも、再びレッドで追い上げようとしていた53周目、エンジン・トラブルで2戦連続のリタイアに。
「リスタートで順位を上げられたのですが、次のプライム(黒)タイヤでバランスが崩れてしまって」とレースを振り返る佐藤琢磨。「レッドに履き替えた3スティント目は良くなったのですが、オリオールを抜いた瞬間にパワーがなくなり、エンジン・トラブルでした」
佐藤琢磨選手にはレースの詳細以外に、3位に入ったウォームアップの様子や、赤と黒のタイヤの選択方法、セント・ピーターズバーグとロング・ビーチの違いなどに加え、ファンからの質問としてここ数週間の予定や、キャップの販売予定も聞きました。今晩22時です!
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