予選2位からスタートしたウィル・パワーは、フロント・タイヤに問題を抱えていたPPの佐藤琢磨を19周目にパス。以降ピット以外でトップを譲ることはなく、80周中57周リードする最多リード・ラップとともに優勝、通算13勝目を記録しました。
アラバマ、ブラジル、テキサス第2レースに続く今季4勝目を達成したパワー。エドモントンではペンスキーからスポット参戦した09年以来の2勝目です。レース前に55点あったランキング・トップ、フランキッティとの差を38ポイントに短縮しました。
2戦連続リタイアに終わっていたパワーは、「(スポンサーの)ベライゾンとチームのために勝てて良かったよ。ワンツー・フィニッシュはとても素晴らしいね。最後までエリオとダリオを抑えるのはすごく大変で、ギャップを作ることなんてできなかった」とコメント。
2位でフィニッシュしたのは予選9位から追い上げたエリオ・カストロネベスで、やっと今季初の表彰台を獲得。「素晴らしいリザルトだね。どうしても勝ちたかったけど、ここまでの今シーズンの状況を考えれば、優勝したようなものさ」と喜びを語っています。
29周目の再スタートの混乱で一時10番手までダウンしたダリオ・フランキティは、着実な追い上げで3位表彰台。「終盤は前のエリオやウィルよりも僕のクルマのほうが速いと思ったが、エリオのブレーキングは素晴らしかった」と、無理をしないのがチャンピオン流。
トニー・カナーンがKVレーシング勢の中で最上位となる4位、ジャスティン・ウィルソンが今季ベストの5位、セバスチャン・ブルデイは前回のトロントに続き、今季ベストの6位でフィニッシュです。ダニカ・パトリックは予選22位から追い上げての9位でゴール。
ロード/ストリートで初めてPPからスタートした佐藤琢磨は18周にわたってトップをキープするも、15周過ぎからタイヤの内圧が上がり始めてグリップ不足に陥り、パワー、ディクソン、フランキッティに先行を許して4番手で最初のピットを迎えました。
素早いピット作業と再スタートの絶妙なパスによって2番手まで復活した佐藤琢磨でしたが、39周目にハンターレイがイン側に飛び込んで追突。オフィシャルがエンジンを再始動してコースに復帰するも周回遅れとなり、21位でのフィニッシュとなりました。
佐藤琢磨選手の現地インタビューを収録したロジャー安川レポートを後ほどアップしますので、どうぞお楽しみに!
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