<Honda>
2011年6月10日(金)
予選
会場:テキサス・モーター・スピードウェイ
天候:快晴
気温:37℃
IZODインディカー・シリーズの第6戦は、全長1.5マイルのテキサス・モーター・スピードウェイでの開催となりました。今年のレースは新しい試みとして、土曜日の夜に275kmのスプリント・レースを2戦続けて行う、ダブルヘッダー方式を採用しています。
テキサスといえば、IZODインディカー・シリーズ最大の傾斜である24度のハイ・バンクが特徴です。また、テキサスはこの時期にすでに夏を迎えており、猛暑の中での戦いとなるのも恒例です。決勝レースは夜の7時45分スタートであるために幾分暑さが和らぐものの、今日開催した予選時の気温は摂氏37度にも達していました。
快晴の下、湿度の高いコンディションで行われた予選は、30台という多くのエントリーが集まった今大会では、各ドライバーが2周連続してアタックするタイム・トライアル方式。30人が次々とコース・インし、アレックス・タグリアーニ(Sam Schmidt Motorsports)が時速215.186マイルの平均スピードで、2ラップの合計タイム48秒6834を記録して、インディ500に続く2戦連続、キャリア7回目のポールポジションを獲得しました。
予選2番手はダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)で、タイムは48秒7708、平均スピードは214.801マイルを記録。タグリアーニとの差は2周で0.0874秒という僅差でした。
予選3番手はウィル・パワー(Team Penske)で、最後のアタッカーとして走った佐藤琢磨(KV Racing Technology-Lotus)が予選4番手を獲得。平均時速241.470マイルをマークした佐藤は、オーバルでの自己ベストとなる予選結果を手にしました。
昨年度ウイナーのライアン・ブリスコー(Team Penske)は予選9番手と苦戦。初出場のウェイド・カニンガム(Sam Schmidt Motorsports)が、タグリアーニのチームメートというアドバンテージを見事に生かし、予選8番手に食い込む大健闘を見せました。
<コメント>
アレックス・タグリアーニ(ポールポジション)
「昨年は僕らにとって、チームを作り上げる年でした。2年目の今年は、チームが力を発揮し始めています。2連続ポールはチーム力の証。クルーたちの努力の成果です。そして、まだまだ僕らは力を出しきってはおらず、もっとよくなることができるはずだと感じています。今回、僕らは新しいエンジニアを起用していますが、彼との仕事もとてもスムーズに進められています」
ダリオ・フランキッティ(2番手)
「ポールポジションを逃したのは残念ですが、予選での自分たちのパフォーマンスは悪くなかったと思うし、チームのレースに対する準備も万端です。明日は2レースが行われ、その両方でベストの結果を手にするのが僕らの目標です。2レースでコンディションが異なるため、とても難しい戦いになるでしょう」
ウィル・パワー(3番手)
「予選ではいい走りができたと思います。2周の間ずっとスピード全開でしたし、白線のすぐ上を走り通すこともできていました。あとはレース用セッティングをいいものにするだけで、僕らはそれが可能だと考えています。明日は2レースあるので、2回勝つことが可能ですし、それが実現できるよう全力を尽くします」
佐藤琢磨(4番手)
「昨年の自分はまだオーバルの走りに慣れていなかったため、安全なセッティングによる走りになっていましたが、今回は攻めのセッティングで走りました。マシンの挙動は不安定になりますが、マシンの抵抗を無くしたセッティングにしました。すごく楽しいアタックでしたね。今までに知らなかったフィーリングのマシンでしたから。2列目からのスタートだと、自分のマシンに当たる風が多い点はうれしいですね。前の方でレースができることは、自分たちが目指しているところですから。作戦面、タイヤの使い方などに気をつけて精一杯戦います」
エリック・バークマン|HPD 社長
「暑さの中、クルーにもドライバーにも厳しいコンディションで行われた予選は、激しい戦いとなっていました。アレックス・タグリアーニとSam Schmidt Motorsportsのポールポジション獲得を讃えたいです。今回のレースには30台という多くのマシンが出場しています。とてもうれしいことです。そして、スターティング・グリッドの上位には多くの新しい顔が並びました。それだけインディカー・シリーズではチーム間、ドライバー間の実力が拮抗し、激戦となっていることの証明です。明日のレースも非常に楽しみです。ダブルへッダーという新しい試みは、とてもエキサイティングなものになると期待しています。1レース目と2レース目では気温や路面温度といったコンディションが大きく変わってきます。異なるコンディションに合わせ、マシンにもドライビングにも調整が必要とされるでしょう。プッシュ・トゥ・パスの使用回数は2レースで20回と定められ、どちらのレースでどれだけ使うかはチームやドライバーの判断に委ねられているため、2レースを戦い抜くための作戦も重要となります」
<予選リザルト>
順位 No. ドライバー チーム C/E/T タイム
1 77 アレックス・タグリアーニ Sam Schmidt Motorsports D/H/F 00:48.6834
2 10 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing D/H/F 00:48.7708
3 12 ウィル・パワー Team Penske D/H/F 00:48.7901
4 5 佐藤琢磨 KV Racing Technology-Lotus D/H/F 00:48.8461
5 67 エド・カーペンター Sarah Fisher Racing D/H/F 00:48.8681
6 82 トニー・カナーン KV Racing Technology-Lotus D/H/F 00:48.8957
7 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing D/H/F 00:48.9484
8 99 ワイド・カニンガム Sam Schmidt Motorsports D/H/F 00:48.9504
9 6 ライアン・ブリスコー Team Penske D/H/F 00:48.9782
10 7 ダニカ・パトリック Andretti Autosport D/H/F 00:48.9877
11 4 J.R.ヒルデブランド Panther Racing D/H/F 00:49.0776
12 14 ヴィットール・メイラ A.J. Foyt Enterprises D/H/F 00:49.0843
13 3 エリオ・カストロネベス Team Penske D/H/F 00:49.1296
14 2 オリオール・セルビア Newman Haas Racing D/H/F 00:49.1777
15 06 ジェームズ・ヒンチクリフ Newman Haas Racing D/H/F 00:49.1901
16 28 ライアン・ハンターレイ A.J.Foyt Enterprises D/H/F 00:49.1974
17 83 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing D/H/F 00:49.2301
18 11 デイビー・ハミルトン Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 00:49.2860
19 59 E.J.ヴィソ KV Racing Technology-Lotus D/H/F 00:49.3002
20 38 グラハム・レイホール Chip Ganassi Racing D/H/F 00:49.3211
21 8 ポール・トレイシー Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 00:49.3441
22 27 マイク・コンウェイ Andretti Autosport D/H/F 00:49.3546
23 26 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport D/H/F 00:49.3631
24 24 アナ・ベアトリス Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 00:49.3637
25 19 アレックス・ロイド Dale Coyne Racing D/H/F 00:49.3940
26 34 セバスチャン・サーベドラ Conquest Racing D/H/F 00:49.4075
27 22 ジャスティン・ウィルソン Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 00:49.4707
28 88 ジェイ・ハワード Sam Schmidt Motorsports D/H/F 00:49.4872
29 78 シモーナ・デ・シルベストロ HVM Racing D/H/F 00:49.6835
30 18 ジェームズ・ジェイクス Dale Coyne Racing D/H/F –