今年最初の公式プラクティスで、72秒5056のトップタイムを記録したのはウィル・パワーでした。昨年ロード/ストリートで5勝を挙げたパワーは、昨年もこのオープンテストから絶好調で最終的にランキング2位。チャンピオン獲得に向けて好スタートを切りました。
2位に入ったのは03、08年チャンピオンのスコット・ディクソンで、72秒5538とパワーとの差はほとんどありません。パワーは2週間前に同コースでテストしていたことを考えると、ディクソンの仕上がりは注目に値するものがあります。早くも4台体制が効果を発揮?
ペンスキーとガナッシに続く3位のタイム、72秒6791をマークしたのはドレイヤー&レインボールドと早々に2年目の契約を結んだジャスティン・ウィルソン。昨年ペンスキーの8戦連続ポールを阻止したウィルソンが、今年もジャイアント・キラーの筆頭と言えそうです。
4位のエリオ・カストロネベスに続き、72.8729秒でルーキー最上位となる5位に入ったのがニューマン/ハースからエントリーしているジェームズ・ヒンチクリフ。昨年インディライツで4回ポールに輝き、3勝してランキング2位に輝いた彼はカナダ出身の24歳です。
佐藤琢磨は午前中のセッションで16位、午後の第2プラクティスでは12位までポジションを上げ、最終的に73.1913秒で13位となりました。同コースで行われた昨年の予選で71.4387秒を記録し、6番グリッドを確保しているだけに、まだまだこれからと言えるでしょう。
初日を振り返って佐藤琢磨は「3月1日のシェイクダウンで6ヶ月ぶりにロードコースで運転し、11年用の細かいスペックを確認しました。今日は去年のデータと比較しながら走りましたが、だいぶコンディションが違います。最後のニュータイヤでのフィーリングが今一歩でした」
また、今年の体制に対して佐藤琢磨は「チームマネージャーのトムは去年までペンスキーにいて経験も豊富だし、チームはうまくまとまった感じです。現在2台なので、メンバーの数も含めてクオリティは高くできていると思います。レース・エンジニアは昨年と一緒です」とコメント。
今回注目を集めたのはチャンプカーで4度チャンピオンに輝いたセバスチャン・ブルデイです。テスト時と同じデイル・コイン・レーシングから出走し、73.2904秒で16位。「走り始めの車は良くなかったけど、かなり近づけたしね。明日はもっといけると思う」と語っています。
初日は朝から雲が多い空模様でしたが、時折日が差して23度まで気温が上昇。5時にプラクティスが終了すると雨雲がいっきに空を覆い、6時には雨が降り出しました。今日は24台が出走し、18台が1秒以内に入っています。明日はもっと僅差になるのではないでしょうか。
●初日総合リザルト
●第2プラクティス・リザルト
●第1プラクティス・リザルト
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●2010年のオープン・テスト初日レポート