今季8度目のポール・ポジションからスタートしたウィル・パワーは、途中ピット・ストップのタイミングでディクソンに2周だけトップを譲った以外、完璧な走りで第13戦ソノマを制覇。41ポイントだったランキング2位フランキッティとの差を59ポイントに拡大しました。
2位は予選6位からスタートしたスコット・ディクソン。優れた燃費走行で最後のピットを最も遅い57周目まで伸ばしたものの、パワーの前には出られず。しかしレッド・タイヤを履くディクソンはチームメイトのフランキッティをパス、ポイント差を縮めることに成功しました。
ダリオ・フランキッティは最後のスティントでブラック・タイヤを選択したことにより、62周目にチームメイトのディクソンにパスされて3位でフィニッシュ。チームはチャンピオンシップ2位のフランキッティを先行させるような、チーム・オーダーは出しませんでした。
日本勢は、予選14位からスタートした武藤英紀が一時11番手まで浮上するも、レッド・タイヤが急激にグリップを失ってピットを早めることに。2度のピット・アウト後はいずれも遅いマシンに引っかかってペースを上げられず、終盤には接触も相次いで17位フィニッシュです。
一方の佐藤琢磨は予選17位からスタートし、レース後半を迎えた42周目には10番手まで浮上。このままトップ10内でのフィニッシュが期待された中、ゴールまで残り3周という状況でダニカ・パトリックと接触してしまい、最終的に18位でフィニッシュしました。
●記録で見る今回の決勝
・ウィル・パワーはブラジル、セント・ピーターズバーグ、ワトキンス・グレン、トロントに続く5勝目、今季3度目のポールtoウィン。ソノマでは初勝利。チーム・ペンスキーで走った19戦中表彰台は10回(53%の確率)、トップ10フィニッシュは17回(90%の確率)。
・チーム・ペンスキーは今季7勝目、ソノマでは08年のカストロネベス以来となる2勝目。ロード/ストリート・コースでは61勝目、オーバルも含めた通算では151勝目となり、チームの記録を更新中。
・ソノマで行なわれたIRLインディカー・シリーズのレースで、パワーは6人目の勝者に。今まで2回以上このコースを制したドライバーはいません。2位のスコット・ディクソンは今季7度目のトップ5、3位のダリオ・フランキッティは今季10回目のトップ10フィニッシュ。
後ほどロジャー安川の現地レポートをアップしますので、お楽しみに!
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