朝から快晴に恵まれたトロントは昼過ぎに30度まで上昇し、蒸し暑いコンディションの中で2回のプラクティスが行われました。今日はオンタリオ･ホンダ･ディーラーズ･フリー･フライデーで入場無料、大勢の観客が1秒以内に13台が入る接戦を楽しみました。
初日のプラクティスで総合トップに輝いたのは、前回の市街地レースだった第4戦ロング･ビーチの覇者ライアン･ハンターレイ。前戦のワトキンス･グレンで今シーズン残りのレースにも参戦することが発表されたハンターレイが、好調な出だしを見せました。
総合2位となったのはドレイヤー＆レインボールド･レーシングのジャスティン･ウイルソン。第2戦セント･ピーターズバーグ、第4戦ロング･ビーチと市街地コースで2位に入っているウイルソンは、トロントで今シーズンの初優勝を狙いたいところです。
昨年、地元のヒーローであるポール･トレイシーと接触してリタイアし、大ブーイングを浴びたエリオ･カストロネベスが総合3位。第3戦アラバマを制した大ベテランがペンスキー勢の中でトップとなり、ポイントリーダーのウィル･パワーは4位でした。
17位の武藤英紀は2セッション目にスピンして壁に接触したものの、「収穫はかなりありました。やはりレイホールが加わってデータを共有できるのはとても大きく、二人で意見を交わしていい方に向かっています。明日はニュータイヤを履くので楽しみです」とコメント。
初のトロントに挑んだ佐藤琢磨は初日21位。「なかなかタフなサーキットですね。理想のラインを通ろうとしても、バンプがすごかったりコンクリートパッチでグリップが変化し、セオリーどおりのラインが通用しません。今晩しっかり復習して明日に繋げたいです」
ハンターレイが記録した今日のトップタイムは62.1433。昨年のポール、フランキッティが記録した61.0249秒を更新できるかどうか注目です。チームメイトを得た武藤英紀や、佐藤琢磨がどうやって難コースに挑むのか、注目の予選は今晩午前1時50分スタート！
●プラクティス総合リザルト
●第2プラクティス･リザルト
●第1プラクティス･リザルト