全17戦のちょうど折り返し点となる第9戦ワトキンス・グレン。今年2度目の常設ロード・コースであるニューヨーク州のワトキンス・グレンは快適な初夏の日差しに恵まれ、25台が出走した第1プラクティスでは上位11台が0.9974秒内に入りました。
トップ・タイムを叩き出したのはチーム・ペンスキーのライアン・ブリスコー。このコースで2年連続ポール・ポジションを獲得している第5戦カンザスのウイナーは、91.4143秒をマークして好調なスタートを切りました。今年もポール・ウイナーの筆頭と言えるでしょう。
初日2位はブリスコーのチームメイト、エリオ・カストロネベスです。セッション前にワールド・カップを戦う母国代表をブラジル人ドライバー全員で応援したものの、残念ながら敗退。その悔しさを晴らすかのような走りで、ブリスコーとの差はわずか0.0831秒でした。
ペンスキー勢に次ぐ3位は、このコースで初開催の2005年から3連勝を遂げたスコット・ディクソン。ロード&ストリートのランキングでペンスキー勢の後塵を拝しているチップ・ガナッシ・レーシングは、なんとしてもこのコースを上位でフィニッシュしたいところです。
初日に13位となった武藤英紀は、「セッションが進んでいくにつれて体も慣れ、いざプッシュしようという時に、タイミング悪く何度もイエローになってしまいました。明日の1時間の練習走行でもっと車を煮詰めて、予選に挑みたいと思っています」とコメントしました。
一方、18位に終わった佐藤琢磨は、「実際に初めて走ったら狭く感じて、けっこうバンピーな部分もありました。でも久しぶりのロードコースだったんで楽しかったです。これからしっかりとデータを分析し、予選前にはきっちりと攻め込める状態にしておきたいですね」とコメント。前日の夜に乗る予定の飛行機がキャンセルとなってしまった佐藤琢磨は、翌朝、急遽バッファロー空港に飛んで車で移動。セッション開始直後に到着するというハプニングもありました。
今回はインディ500で決勝へ進むことができなかったポール・トレイシーが、スポット参戦で16位。彼がここからどこまで追い上げていけるのかも注目したいですね。
楽しみな第2プラクティスは今晩、日本時間の22時5分、予選は2時15分開始となります!
●第1プラクティス・リザルト
※ハイライト映像はオフィシャルにアップされ次第、追加掲載します!