予選が始まる頃になって、薄い曇が覆いはじめたアイオワ・スピードウエイ。午後4時すぎの時点で気温は29度と、38度あった前戦のテキサスに比べれば、だいぶすごしやすいコンディションとなりました。
今季4度目のオーバル・コースで全25台が予選に臨んだ今回、0.875マイルのショート・オーバルでポール・ポジションを獲得したのはウイル・パワーでした。今季4度目の予選トップで、チームペンスキーは第2戦から7連続のポール・ポジションとなります。
フロント・ロー外側、予選2番手は2007年と08年のポール・シッターだったスコット・ディクソンが入り、パワーとのスピード差はわずか0.005マイル。タイム差でも0.002秒という僅差の状況で、両者はほぼ互角といっていいでしょう。
2列目予選3番グリッドはマルコ・アンドレッティが獲得し、アンドレッティ・オートスポーツがペンスキーとガナッシの牙城を切り崩す活躍を見せました。予選16位までが1秒以内にひしめく結果となり、明日の決勝でも接戦が期待されます!
注目の日本勢は佐藤琢磨が初めてのショート・オーバルにもかかわらず、4列目の予選7位を獲得。オーバルでは自己ベストのグリッドで、ルーキーの中でも最上位のスターティング・ポジションとなりました。初のショート・オーバルのレースで、どんな走りを見せてくれるか楽しみです。
一方、このアイオワで2年連続の表彰台を獲得している武藤英紀は、プラクティスからマシンのバランスに苦しみ、予選は24位という結果に終わってしまいました。なんとか明日の決勝までにマシンを改良し、得意なショート・オーバルでの活躍を期待したいところです。
後ほど、ロジャー安川による現地レポート&日本人ドライバー・インタビューをアップしますので、お楽しみに!
●記録で見る第8戦アイオワの予選
・パワーにとって今シーズン4度目のポール・ポジション(セント・ピーターズバーグ、アラバマ、ロング・ビーチ)。インディカー・シリーズではキャリア6度目。チャンプカー時代も合わせると、キャリア通産12度目のポール・ポジション。
・パワーはこの14レース中、6回ポールを獲得。
・パワーはアイオワ・スピードウェイでは初ポール、オーバル・レースでも初めてのポール・ポジション。
・パワーが最後に勝ったのは3月29日に行なわれたセント・ピーターズバーグで、明日はオーバル・レースでの初優勝を目指します。
・パワーはチーム・ペンスキーから参戦している14戦中、予選では10回目のトップ5入り。(72%の確率でトップ5入り)
・チーム・ペンスキーにとってオープン・ホイール・レースにおける190回目のポール・ポジション。全体では383回目のポール。
・ポールを獲得したパワーと、2位ディクソンのタイム差はわずか0.0020秒差。インディカー・シリーズがインディ500以外のオーバルでも4ラップの予選方式を開始した2008年以降、トップと2位のマージン差としては最小。
・チーム・ペンスキーは7戦連続のポール・ポジションを獲得し、チーム部門の連続ポール獲得記録更新中。
・ディクソンは予選2位を獲得し、今季2度目のフロント・ローからスタート。40戦連続でトップ10グリッドを獲得。
・マルコ・アンドレッティの3位は今シーズンの予選ベスト。2008年のミド-オハイオで獲得した3位グリッド以来。
●予選リザルト
●スターティング・グリッド
●プラクティス総合リザルト
●第2プラクティス・リザルト
●第1プラクティス・リザルト