いよいよ2010年のインディカー・オープン・テストが明日から始まります! その前に毎年恒例となっているドライバーのポートレート撮影や、ビデオ撮影が行われるメディア・デイの様子をお伝えしますよ〜。
朝6時から撮影の準備をし、ドライバーが来るのを待つだけとなったので、メディアセンターからピットをのぞいたら新しいカラーリングのIRLオフィシャル・トレーラーを発見。シリーズ・スポンサーのIZODがでかでかと書かれていました。“世界最速のドライバー達”ってな感じで世界中の国旗が描かれていましたが、あれ、日本の国旗はどこ?
昨年の最終戦以来、久しぶりに武藤選手と会いました! 直前になってニューマン・ハース・ラニガンからの参戦がやっと正式に発表されたので、ほっとしたのか、安堵の表情が印象的でしたね。他のメディアの撮影ではカメラマンが小道具として日本の国旗をバックに使っていました。今年の武藤選手のユニフォームは白がメインで赤のアクセントが入っていて、とてもいいマッチングですな。
武藤選手は発表があったばかりだったこともあり、インタビューでは多くのアメリカのメディアに囲まれていました。昨年ポール・ニューマンが亡くなったからか、マクドナルドが撤退することになったようで、現時点でニューマン・ハース・ラニガンは武藤選手だけの体制です。今日の撮影には昨年のエースだったグラハム・レイホールや、噂されていたアレックス・ロイドは来ていませんでした。
午前中に撮影とメディアの囲み取材があった話題のルーキー、佐藤琢磨選手。やはりアメリカのメディアからの注目度は高く、流暢なブリティッシュ英語で多くのジャーナリストの質問に答えていましたよ。オフを挟んで久しぶりに会った仲間のカメラマン達から、「タクマがでるんだね!」ってな感じで何度も言われました。やはり、F1参戦時にインディアナポリスで3位になっただけに、アメリカ人にとっても印象が強かったんだと思います。
メディア・デイは秒刻みとまでは言いませんが、撮影やら取材、オフィシャルの映像撮影などでかなりバタバタします。お昼もゆっくり食べている時間は無いのでね、佐藤選手も撮影や取材の合間にライアン・ハンター−レイとランチを食べ、コミュニケーションをとっていました。走りも速いと思いますが、アメリカのレース界に溶け込むのも早そうですよ。
いたずら好きなEJビソが、「I love you」って日本語でなんていうんだ? って僕に聞いてきたので、「アイシテル」だよって教えたら、早速このランチに合流して佐藤選手に「アイシテル」って何度かトライ。でもそんなシチュエーションじゃないし、ちょっと発音が悪かったのでね、佐藤選手も「なに言ってんだ?」って感じでした。困ったビソが僕に目で訴えてきたので、佐藤選手に状況を説明したら、ちょっと苦笑い。ビソもあまりウケが良くなかったと苦笑いで、もう笑うしかないですよね。絶妙なコンビになりそう?
今年は3台体制となったチーム・ペンスキー。腰のケガから復活したウィル・パワーの活躍に注目ですな。そうそう、長年にわたってマシンに施されていたお馴染みのマールボロ・カラーが、とうとう消滅することに。カストロネベスやブリスコーのレーシング・スーツが、見慣れない黒を基調としたカラーに統一されていましたよ。
ということは、当然マシンのカラーリングも変更されているわけです。ドライバーの撮影の合間に、なんか見慣れないマシンだなって思って良く見たら、カストロネベスのマシンでした。3台とも黒白のツートンで、パワーだけはサイドポンツーンにベライゾンのロゴが入ってます。他の2台は昨年と同じ“TEAM PENSKE”で、スポンサー募集中ってことでしょうか?
今日一番忙しかったのは、なんといっても昨年のチャンピオン、ダリオ・フランキッティでしょう。ほとんどのドライバーは順番どおりにやってくるのですが、彼はなかなか辿りつけないようで、すぐにジャーナリストなどに捕まったりと忙しそうでした。写真はオフィシャルが用意したヘルメットやチェッカーフラッグにサインをしているところですが、今回来たすべてのドライバーがサインをすることになっており、チャリティー・オークションに出されるようですよ。ヘルメットだけで40個もあるそうです。
この不景気の影響か、年々このメディア・デイで撮影する媒体が減少しています。今年は5ブースほどで、スペースがけっこう余っていましたね。アメリカの媒体は創意工夫を施したライティングで、ドライバー達を撮影していました。背高のっぽのジャスティンの時は、さすがにライトの位置を移動しなければならないようで、撮影しているカメラマンも背伸びして足をプルプルさせながら撮っていました。明日からはいよいよ走行開始、みなさんお楽しみに〜!