＜US-RACING＞
いよいよ来週の木曜日から開幕する2009年のインディ･ジャパン。9月5日、土曜日にホンダ･ウェルカム･ プラザで武藤英紀選手の壮行会が行われ、約200人のファンが来場しました。壮行会ではインディ･ジャパン･ピット･レポーターのさえばトムさんと日本テレビアナウンサーの端山エレーヌさんを交えてのトークショーが行われました。武藤選手は、2008年と2009年シーズンのこれまでの成績を振り返り、キャリア2度目のインディ･ジャパン300マイルへの意気込みを語りました。
トークショーでは、武藤選手しか知らないチームメイトの話を聞くことができました。「チーム･リーダーのトニー（カナーン）はいつも冗談をいうタイプです。でもすごくチームをまとめるという力がありますね。僕が調子悪いときにトニーがいつも僕のトレーラーに来て、問題について話し合ったりしてくれるんですよ。こんなに首が太いのに、ボディガードがいたりします（笑）」
「僕は去年ダニカ（パトリック） とあまり話す機会がなかったんですけど、でも今はだいぶ打ち解けてきたと思います。彼女はすごく気を使ってくれています。朝、ミーティングのときにいつもシャンプーの匂いがするんですよ。でも朝はいつも不機嫌です。僕へのボディタッチがすごく多く、男として見られていないかもしれません（笑）」
「マルコ（アンドレッティ）は完全お坊ちゃんですね。例えばサーキットでは道が混むだろうというときに、『明日はヘリで行こう』とかいうんですよ。でもレースに対してはすごくまじめで、負けず嫌いですね。レンタカーで普通にサーキットに向かっているときも、一番に着かなきゃいけないみたいな感じです。『もてぎもヘリで通おうかな』と言ってましたけど、僕は多分無理だろうと言っておきました（笑）」
続いてファンからの質問コーナーでは、アメリカの生活について聞かれたところ、日本からマムシ･ドリンクをお母さんに送ってもらっていることを明かしました。「巣鴨にマムシとすっぽんが混ざった粉末が売っていて、飲み始めてから風が引かなくなって、すごく元気になりました。それを飲んでアイオワで3位に入りましたよ（笑）。それから止められなくなっちゃいました」と興味深い話に対してファンも大喜び。
トーク･ショーの次には、壮行会開始前に行われたクイズでトップの成績を出した3人のファンが、武藤選手と早押しクイズに挑戦。『ホンダは何年にインディ500を初優勝したか』『武藤選手はこれまでルーキー･オブ･ザ･イヤーを何回獲ったか』といった難しい問題が出され、ファンと接戦になったのですが、最終結果は負けず嫌いの武藤選手がウイナーとなりました。
続いてファンへのプレゼント抽選会が行われ、サイン入りグッズをプレゼント。なかには武藤選手の私物であるチームウェアや、今シーズン開幕戦で使用したレーシング･グローブといった貴重なものもプレゼントされましたよ。
最後に武藤選手から挨拶があり、「アメリカのファンからの声援は英語で、ヒデキではなくて『ハイディキ！！』と呼ばれたりしますけど、日本では武藤と呼んでくれるし、自分の母国語である日本語で応援してもらえるのは強みになりますね。これまで2位にも3位にもなったので、残るは優勝しかないです」と意気込みを語ってくれました。今から1週間、インディ･ジャパンに向けて合宿し、最終調整を行うという武藤選手。マムシ･ドリンクをたくさん飲んで、日本のファンの前で初優勝して欲しいですね！