INDY CAR

武藤英紀選手が今季初の3位表彰台獲得

<TWIN RING MOTEGI>
夏の4連戦の幕開けを告げるシリーズ第7戦「アイオワ・コーン・インディ250」がアイオワ・スピードウェイで開催され、インディカー参戦2年目の武藤英紀が、今季の自己ベストとなる3位表彰台に上がる大健闘のレースを見せた!!
9月のインディジャパンへ向けて大きな弾みとなるこの3位表彰台獲得。そして、これからの中盤戦での日本人初優勝への期待もぐっと現実味を帯びてきた。
1年で唯一となるハードな4連戦の初戦で勢いをつけた武藤選手。今週末のリッチモンドも目が離せない!!

●IRLインディカー・シリーズ
 第7戦 アイオワ・コーン・インディ250 レースリポート
夏の4連戦の幕開けを告げる「アイオワ・コーン・インディ250」がアイオワ・スピードウェイで開催された。07年に完成したばかりの新しいサーキットで、全周が0.875マイル(約1.408キロ)のショート・オーバルである。08年のレースでは参戦初年度の武藤英紀が2位に入り、日本人最高位フィニッシュを更新した記念すべき場所だ。
6月20日に予定されていた予選は、雨のためトラックに水がしみだすトラブルが生じて中止された。第6戦終了時点のエントラントのポイント・ランキングをもとにグリッドが決定され、これによりポールポジションにエリオ・カストロネベス、2番手にライアン・ブリスコー、3番手にスコット・ディクソンがつけた。武藤は11番手を得た。
翌21日は曇り空の中で無事決勝レースを迎えた。スタート直後に接触のためフルコース・コーションとなり、その後も55周目までにイエローフラッグが3度振られる荒れた様相となった。
250周のレースは中盤をブリスコーが先行し、有利に思われていたが、195周目から上位陣がピットストップを開始し、これをきっかけにレースが動いた。2番手からトップを狙い続けていたフランキッティが素早く作業を終えてコースに戻った。ピットストップがひと段落してみると、フランキッティが逆転し、2番手に転落したブリスコーに対し1秒以上のマージンを築いていた。
 
最後の50周を難なくリードし、フランキッティが余裕のトップチェッカーを受けた。フランキッティは今季2勝目である。2位にブリスコーが入ったが、その差は5.0132秒と大きく開いていた。そして3位に武藤がつけ、見事表彰台を獲得した。武藤はレース中のファステストラップを記録している。
  
トップと同一周回でのフィニッシュを果たしたのは4位のダン・ウェルドンまでで、以下は周回遅れとなるハイスピード・レースだった。また7人のドライバーが計12回もリードを入れ替わるという、実に目まぐるしい展開であった。
【6月、7月の4連戦】
 
第7戦 アイオワ 6/21   *3位表彰台獲得!!
第8戦 リッチモンド 6/27
第9戦 ワトキンスグレン 7/5
第10戦 トロント 7/12