<US-RACING>
インディカー・シリーズ第6戦のポール・ウィナーとなったのは、2007年シリーズ・チャンピオンのダリオ・フランキッティでした。予選開始から35分が経過した時点で予選アタックに出ると、わずか0.1マイル差で暫定トップのライアン・ブリスコーからトップを奪い、今季初、キャリア7回目のポール・ポジションを獲得。「このポールはターゲットのクルーががんばっている証だよ。シリーズのレギュレーションがとても厳しいから、ほんとうに細かいところで差をつけなければならないんだ。彼らはほんとうにうまくやっているね。明日は面白くなりそうだよ。すごくタフで長いレースなので、忍耐力が必要だ」とフランキッティ。エナジャイザー・カラーの幸運がディクソンから移ったのでしょうか。テキサスのポールシッターは、サーキットから恒例のヘルメットと、TOROから芝刈り機が贈呈され、6000ドルの賞金が授与されました。ダリオも自分で芝を刈ったりするのかな?
2戦連続のポールを狙っていたライアン・ブリスコー。214.413マイルのスピードでセッション中盤まで暫定トップでしたが、結局フランキッティのスピードに破れ、2位を獲得することになりました。「かなり良い走りができたものの、わずかでトップを逃したね。このレースは長くなるとおもうけど、僕のクルマはかなりしっかりしている。それが重要だと思う。ナイト・レースはいつも素晴らしいし、ここでは毎回良い結果を残しているから、レースは楽しみだ」と自信を見せるブリスコー。ところで、チーム・オーナーのペンスキーが倒産したGMの子会社、サターンを買収するという噂が出ていますよ。自動車会社のオーナーになってしまうなんて、すごいなぁ。
前戦ミルウォーキーで4番グリッドから今季2勝目を挙げたスコット・ディクソンは、ここテキサスで3番グリッドを獲得しました。シリーズ最大の24度のハイバンクを特徴とするデキサス。昨年優勝したディクソンは、果たして連覇となるのでしょうか?セカンドローから絶好調のチームメイトを追いかけることになります。
ミルウォーキーの予選アタック1周目のクラッシュによって、最後尾となったカストロネベス。今回もインディ500ウィナーとしての期待を背負って、テキサスの予選に挑みました。セッション終盤に予選アタックに出たカストロネベスは、平均214.228マイルのスピードで4位に。「全開で踏んでいても、いまひとつ効果は無かった。そういう1日だったんだ。クルマ自体はすごく速いし、予選ではもっといけると思っていたから、ちょっと残念だね。でも今回のセカンド・ロー・グリッドは、先週の予選よりましだよ」とカストロネベス。今度こそインディ500ウィナーは、ファンの期待に応えるのでしょうか?
予選前のプラクティス・セッションで走ることなく、いきなり予選に挑んだダニカ・パトリック。213.929マイルの平均スピードを獲得し、しばらくトップをキープしていました。「クルマは最初から良い感じだったわ。ハンドリングに関しては、できるだけ多くの選択肢があるように準備しているの。ポールが取れなくて残念だけど、とにかく明日のレースで力強い走りができるのは間違いないわ」と語るパトリックは、予選5位に。果たして、連続トップ5フィニッシュの記録は今週も続くのか、大注目です。
予選前のプラクティスでピット・ストップの練習を重点的に行っていた武藤。予選に向けてのセットアップをしていなかったものの、予選アタックに出ると、まずまずの213.327マイルを記録しました。3列目にしばらく入っていましたが、セッション後半になると次々に追い上げられ、最終的に11位で予選を終えることに。どうやらレースセット・アップが非常にしっかりしているようで、本人もそれほどこの位置を気にしていない様子。11番グリッドからのオーバーテイク・ショーを期待したいですね。
「状態はすごく良かったですよ。バランスも何も問題はありませんでした。AGRの全車がそうみたいですけどね。もう少し速くてもよかったかなと思っていたんですけど、ダニカがあのポジションとなったので、こんなもんかなと思いました。不満はないですね。ミルウォーキーもインディもそうでしたが、予選よりレースのクルマのほうが調子が良いと思います。最近ピット・ミスが続いていたので、今日のプラクティスではピットストップの練習を中心に行いました」と武藤。クルーのみなさん、今度こそピットでミスが無いようにお願いしますよ!
インディ500とミルウォーキー・マイルに参戦していたトーマス・シェクターですが、急遽スポンサーの継続が決まり、前回同様ドレイヤー&レインボールドから参戦しています。2005年にこのハイスピード・オーバルで優勝したシェクター。今回の予選では18位と、準備不足のせいか、少し伸び悩んでいます。インディ500でスポンサーとなった飲料メーカー、“モナヴィ”とスポンサー契約を交わしたそうで、ワトキンス・グレン、インフィニオン、ミドオハイオロード・コースを除いて、残り9戦のオーバル・レースに参戦。もてぎはロジャー安川も含めて3台体制?
なかなか結果が残せなかったスタントン・バレットの代わりに、経験豊かなジャック・ラジアが今回ドライブすることになりました。およそ2年ぶりにインディカーのハンドルを握ったラジアは、わずか30分のプラクティスで、なんと予選で1番目にアタック。スピードが伸びず、最後尾の24番グリッドからスタートすることになりました。「我々の目標は非常にシンプルだ。クルマをフィニッシュさせることと、上手く行けばスポンサーから興味を持ってもらうことだ」と語るラジア。果たしてこのインディカーのベテランは、チーム3Gを良い方向に進めることができるのでしょうか?
Yee Haa! 今日もニクらしいほど快晴となったテキサス。最高気温は31度まで上昇しましたよ。湿度が高いため、その暑さは温度以上に高く感じます。プラクティスがスタートした午後2時は、太陽の日差しが一番強い時間帯で、写真のコース・マーシャルのように照明のわずかな影にでも隠れたくなるような暑さでした。明日も天気予報では快晴となっていますが、最高気温は34度と、もう真夏なみです。Yee Haa! レースがスタートする午後8時でも32度はあるという予報なので、ドライバーにとっても体力的にキツイレースになりそうですよ。ではみなさん、今週末のハイバンクを制するのはいったい誰か、日本時間の23時までに決めてくださいね。ワイルドな暑さのテキサスから愛を込めて、See yah!