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第5戦ミルウォーキー・マイル【決勝】フォト・レポート

<US-RACING>

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インディカー・シリーズ第5戦ミルウォーキー・マイルの決勝を制したのは、2008年チャンピオンのスコット・ディクソンでした! 4番グリッドからスタートしたディクソンは、ゴールまで残り24周の201周目に周回遅れのトラフィックを巧みに利用! トーマス・シェクターをパスしようとハイ・サイドに行ったライアン・ブリスコーのローサイドに飛び込んでパスし、2.1257秒差でミルウォーキー・マイル初制覇を遂げました。「我々のクルマは最初から優れていたと思うんだ。必要なときに速く走れたし、トラフィックではしっかりしていたよ。このコースでいつも苦労するのは、周回遅れのトラフィックなんだ」と今シーズン2勝目、キャリア18勝目を飾ったディクソンはレースを振り返りました。現在のインディカー歴代最多優勝記録は、サム・ホーニッシュJr.の19勝。あと2勝でディクソンの新記録が生まれます!

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去年ここミルウォーキー・マイルで、キャリア初優勝を飾ったライアン・ブリスコー。ポール・ポジションからスタートしたブリスコーは、この225ラップのレースを計154周もリードしたのですが・・・。ミルウォーキー・マイルを連覇すると誰もが思い始めたレース終盤の201周目、不運にも周回遅れのシェクターに引っかかり、後続のディクソンにリードを奪われてしまいました。その後はディクソンからポジションを取り戻せず、惜しくも2位でフィニッシュしたのです。「素晴らしいレースだった。スコットはやはり最後のトラフィックがうまかったね。僕はちょっとアンダー気味だったから、インサイドに入る勢いを失っていたんだ」とブリスコー。レース最多ラップをリードしたドライバーとして、2点のボーナス・ポイントを獲得し、ポイント・ランキングも2位タイとなりました。

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ディクソンのチームメイトのダリオ・フランキッティも、トラフィックとの戦いで苦しんでいました。135周目からトップを走行していたものの、トラフィックに行く手を遮られた瞬間にブリスコーとディクソンがパス。最終的に3位でレースを終えました。「タイミングよく周回遅れのクルマを避けるのは大変だったよ。僕のクルーが素晴らしい仕事をしてくれたので、グリーン・フラッグのピット後にトップに立ったけど、その後トラフィックをパスするタイミングを逃したね。最後に一生懸命ブリスコーをパスしようとしたけど、乱気流の影響で結局だめだった。かなりタフな1日だったよ」と語ったフランキッティ。今シーズン2回目の優勝はお預けです。

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2位からスタートした若手のレイホールは、リスクをとらずに我慢の走りで、トップ集団内でのポジションをキープしていました。終盤、追い上げるチャンスを伺っていたのですが、トラフィックに引っかかり、そのままチェッカー・フラッグ。「4位でフィニッシュできてすごくうれしいけど、当然ちょっと悔しい思いもある。マクドナルドのマシンは調子が良くて、優勝できると思っていたんだ。最後のリスタートで周回遅れのマシンが5台も僕の前にいて、その時点でもう難しかったね。それをやっとクリアしたら、トップ集団から7秒も離されてしまったよ」とちょっと悔やしいレイホール。08年セント・ピーターズバーグの優勝以来、初めてのトップ5フィニッシュです。

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インディ500での3位フィニッシュに続き、今週は堅実な走りでみごと5位に入ったダニカは、4連続トップ5フィニッシュと好調です。「かなり安定した走りができたわ。最後のピット・ストップはいつのタイミングになるのか、ずっと考えていたの。残り1スティントあるかないかのときに、他のドライバーがかなりプッシュしていたけど、私は割と楽に走っていて、プッシュしすぎないようにしたわ。最後にその効果が現れて、ポジションをあげることができたの」と満足の笑顔でした。ランキング4位は立派ですね。

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6番手からスタートした武藤英紀は、またもやピットでの作業ミスで後退する悔しい展開となってしまいました。今日もクルマの調子が良く、中盤まで5番手をキープしていたのですが、2回目のピット・ストップで6位に後退。さらに162周目の最後のピット・ストップでは給油口にノズルがうまく入らないトラブルが発生し、ジャッキを下ろしてから燃料を入れたために、大きくタイム・ロスしてしまいました。最終的に1周遅れの8位でチェッカー。3回連続のトップ10フィニッシュとなりましたが、ピットでのミスがなければ、上位フィニッシュは確実だったと言えます。来週のテキサス戦では今度こそ上位フィニッシュを決めて欲しい!

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レースを終えた武藤は、「マシンのハンドリングはとても良く、レース中のペースも良かったです。しかしレースの中盤以降、ピットストップに入るタイミングが周回遅れと一緒になってペースが遅くなったのと、最後にはピットでの給油作業の遅れもありました。ピットで順位を落としていては勝つことはできません。クルーたちもミスをしようとしているわけではないのですが、練習をもっと繰り返し、ミスのないようにしなければならないと思います」とコメント。前回の反省をもとに今回は経験あるクルーが入ったのですが、息が今ひとつ合っていなかったようです。しかしチームは今回走り始めから調子のいいマシンを用意してきたので、次のテキサスも期待できそうですよ!

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現在リハビリ中のヴィットール・メイラの代わりに、伝説のカーナンバー14をドライブしたポール・トレイシー。16番手からスタートしたトレイシーは序盤に力強い走りを見せ、一時13番手まで追い上げたものの、マシンの不調によって14周目から次々とポジションを失ってしまいました。最終的に6周遅れの17位が精一杯。完走はしましたが、次のテキサスはどうなるんでしょう。

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インディ500ウィナーのカストロネベスは、予選走行でクラッシュを喫してしまったため、今日は最後尾からの追い上げに挑みました。3度もラップダウンされるなど、先週のインディ500制覇と対照的なレースとなりましたが、それでも最終的には9ポジションアップの11位でフィニッシュ。500マイルで勝って、疲れてたんでしょうか。

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今日は朝から快晴となったミルウォーキー。昨日のように雲が多いわけでもなく、青空が広がりました。しかし太陽が出ていても午前中は気温が低く、Tシャツだけでは肌寒い気候となりましたよ。レースがスタートする頃になると、やっと気温も上がり、最高気温は18度まで上昇。寒すぎず、暑すぎずで過ごしやすい観戦日和でしたね。住宅地のど真ん中にある伝統のコースは、地元の人たちに愛されつづけていて、今年も多くのファンがこのミルウォーキー・マイルに足を運んでいました。おそらく、IRLでは過去最高の動員数だったと思います。さあ、今週末はいよいよ全開バトルのテキサス、日本時間の日曜日午前10時40分にレースがスタートです。今回はIndyCar.com でレースをライブで見ることができましたが、来週も見れるといいですね。Pick the Winnerも土曜日23時が締め切りですので、みなさんお間違えなく!