<US-RACING>
2月22日、インディ・レーシング・リーグ(IRL)はチャンプ・カー・ワールド・シリーズ(CCWS)と、オープン・ホイール・シリーズの統一について合意に達したことを発表した。これにより12年の長きに渡るオープン・ホイール・シリーズの分裂状態に終止符が打たれることになった。
IRLの リリースによると、去る2月21日シカゴにて、CCWSの共同オーナーであるジェラルド・フォーサイスと合意に達し、翌22日にインディアナポリスで同じく共同オーナーのケビン・カルコーベンとIRLのCEOであるトニー・ジョージが会談後、最終合意の書面にサインしたことを伝えた。リリースは合意に達したことを短く伝えたのみで、合併の詳細については順次発表していくとしている。
この合併を受け、チーム関係者、ドライバー、 レース・プロモーター、ホンダやブリヂストンをはじめとする関連メーカーからコメントが発表された。統一によってレースがキャンセルされてしまうプロモーターもいるが、長く待ち望んだシリーズ統一に歓迎ムードが広がっている。
なお合併によって、インディカーの開催スケジュールがどうなるかは未定だが、早くもヒューストン、ラグナ・セカ、クリーブランドは、2008年にチャンプ・カーのレースが開催されないことを発表した。また、現在チャンプ・カーに参戦しているチームの中で、ウォーカー・レーシングとパシフィック・コーストは統一されたシリーズへの参戦に前向きな姿勢を見せている。
しかし、依然としてインディ・ジャパンと日程が重複するロング・ビーチをどうするかといった課題や、上記以外のチャンプ・カーのチームは態度を明確にしていないなど、まだまだ不明確な部分が多い。これらの詳細はわかり次第レポートをお送りする。