INDY CAR

今シーズン2回目の合同テストはホームステッド・マイアミ・スピードウェイ照明の下で19台のインディカーが疾走

<Honda>
■開催日 : 2月21日(水)、22日(木)
■開催地 : フロリダ州ホームステッド
■サーキット : ホームステッド・マイアミ・スピードウェイ
■天候 : 快晴
■気温 : 26度
 今シーズン2回目のIRL主催による合同テストがフロリダ州マイアミ郊外のホームステッド・マイアミ・スピードウェイで2日間に渡って開催された。これが開幕戦までに予定されている最後のテストのため、集まった19台は約1ヶ月後のレースに向けて入念に準備を進めた。
 同コースで行われる2007年シーズンの開幕戦は今年からナイトレースとされるため、今回のテストでの走行時間は、2日間とも午後4時から10時までだった。走行開始からしばらくは暑さが厳しかったが、太陽が落ちるとサーキットは心地よい涼しさに包まれた。
 2日間のベストラップとなる24秒8816=平均時速214.858マイルを記録したのは、ダン・ウェルドン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)だった。2番手には24秒9606をマークしたサム・ホーニッシュJr.(チーム・ペンスキー)がつけた。
 今年のIndyCarシリーズは、競争の激しさが昨年以上に厳しくなっている。それはトップのウェルドンからコンマ3秒以内に16人のベストラップがひしめき合っていることが示していた。
 松浦孝亮は今年からスーパーアグリ・パンサー・レーシングへと移籍しており、今回は彼らとの初めてのオーバル・テストだった。自己ベストラップは25秒1909で、トップとの間には”約0.3秒”の差がある12番手のポジションで2日間を終えた。しかし、彼らは決勝用セッティングに集中したプログラムをこなし、多くの収穫を得た。ラップタイムをまったく気にせず、自分たちの用意したメニューを着々とこなしていた。
 今年はHondaがIRL IndyCarシリーズの単独エンジンサプライヤーとなって2年目である。Honda HI7R Indy V-8は、燃料が去年までのメタノール90パーセントとエタノール10パーセントの混合から100パーセント・エタノールへと変更され、エンジンの総排気量も3.0リッターから3.5リッターへと拡大されている。エンジンのトルクが大幅に増加し、中速域のパワーがアップ。Honda Indy V-8はロードコースやショート・オーバルでのドライバビリティが大きく向上している。テストで19台のマシンは合計4