<Speed of Japan>
2007年5月27日(日)インディアナ州インディアナポリス
雨で赤旗、トップが24回も変わり、そして2度目の雨でレース短縮と波乱のレースとなった第91回インディアナポリス500マイルレース。今回で5年連続の出場を果たしたロジャー安川は決勝を21位でフィニッシュした。安川の5回出場は松田秀士の4回を抜いて日本人最多となる。また2003年に初出場して以来、全てのセッションで一度もクラッシュしたことがないという記録も更新した。
午前中の雨の影響でスタートが遅れた決勝。予選23番手からスタートした安川は、スタートで順位をキープ。マシンのバランスは良く、2周目にはひとつ順位をあげた。
11周目に出されたフルコース・コーションで安川はピットイン。この時にタンクの半分しか給油されないトラブルが起きる。コースに復帰した時に順位を26位まで落とすが、徐々に順位をあげ、27周目には22位まで上げることに成功していた。
だが、タンクの半分しか燃料が入っていない安川は30周目に他のドライバーより早くピットインすることを余儀なくされ、周回遅れに。そのままグリーンの状態が続き、他車がグリーン下でピットインすればこの周回遅れも取り戻せたのだが、不運にも38周目にイエローが出され、他車はこのタイミングでピットインした。
一度は再下位まで落ちた安川は21番手まで順位をあげたが、113周目に突然の雨がコースを襲い、赤旗中断となる。3時間の中断ののち、レースは再開。雨で気温が下がったのが原因なのか、再開後はマシンのバランスが崩れ、スピードに乗れない展開に。163周目にこの日2度目の雨でフルコース・コーションが出され、166周目にそのままチェッカーとなった。安川は21番手で今年のインディ500を終えた。
コメント
ロジャー安川、ドライバー
「日本人最多となる5回目の出場ができたのはファンのみなさん、そしてスポンサーのみなさんのおかげだと思っています。ピットストップでタイムロスをしたり、最初のピットストップでの給油トラブルがありましたが、マシンのバランスはよく、15位以内に入れるマシンだったので、この結果は悔しいです。最後は周回遅れを取り戻すべくギャンブルに出ましたが、それも失敗に終わり残念です」