<SUPER AGURI PANTHER RACING>
<2007 IRLインディカー・シリーズ、第5戦 第91回インディアナポリス500マイル・レース>
【日 程】5月6日〜5月27日
【開催地】インディアナ州インディアナポリス
【サーキット】インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
【距 離】オーバルコース:2.5マイル(4.023km)
<世界一の歴史を誇るインディ500>
91回目の開催を迎える世界で最も長い歴史を誇るレース、インディアナポリス500マイル・レースのプラクティスが開幕。正午にグリーンフラッグが振り下ろされ、午後6時までプラクティスは6時間にわたって行われた。本日から金曜日までの4日間、同じ日程でプラクティスは続き、存分に走り込んだ後の12日(土)にポールポジションとその後方の10グリッド、トータル11グリッドを決定する1回目の予選が開催される。
本日はまだ走行初日だが、エントリーしている大半のドライバーが一斉に走り出すため、何台ものマシンが同時に走る状況となっていた。時速230マイル(370.07km/h)にも及ぶ超高速での走行が可能なインディアナポリス・モーター・スピードウェイでは、ドラフティング効果が他のコースよりもはるかに高いレベルで現れるため、何台かが同時に走った方が速いラップを記録することができる。しかし、予選は他のレース同様に単独走行で行われ、さらに、インディ500の予選は4周の連続走行を行い、そのラップタイムの合計で争われる。ギリギリまでダウンフォースを減らしたマシンでの4周(10マイル)のアタックは非常に難しい。セッティングの重要性ももちろんあるが、ドライバーには極めて高いレベルでの緊張感と集中力が求められるのだ。
Hondaエンジンの排気量が3リッターから3.5リッターへと拡大されている今年は、エンジンのトルクが向上していることもあって走行初日から全般的に高いスピードを記録されていた。
<エンジントラブルに悩まされた走行初日>
スーパーアグリ・パンサー・レーシングからエントリーする松浦孝亮は、走行開始直後からコースへと飛び出していった。ところが、前戦のカンザスシティ同様にエンジンにトラブルが発生。短時間の走行でマシンをガレージに戻さねばならなかった。
エンジントラブルを解消すべく作業が続けられた後、松浦は午後3時過ぎにもう一度コースイン。しかし、またトラブルが発生し、再びガレージへ。松浦が3度目のコース入りを果たしたのは、プラクティスが残り10分になってからだった。トラブルは収束の方向にあったが、まだ完璧に解消されてはいなかった。マシンのハンドリングもアンダーステアが強い方向にあり、残念ながら最高のスタートを切ることはできなかった。しかし、インディ500では走行時間が十分に用意されている。マシンセッティングを徐々に煮詰め予選に臨みたい。
■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「まずはトラブルを完全に解消したい」
「エンジンにトラブルが出続けたために、予定していた通りの周回数を走り込むことができませんでした。問題が出ていたのはスロットルのセンサーなどです。ハンドリングはアンダーステアでしたが、まだ走行初日のため、ダウンフォースを減らしていくという段階ではありませんでした。ダウンフォースを削ればスピードは出ることはわかっていますから、今日走れなかったことで不安になるということはありません。チームメイトは223マイルを出せており、チームのセッティングが悪いわけではないので心配もしていません。まずはトラブルを完全になくすこと。そこに集中するべきだと思います。トラブルを解消してから、227マイル台を狙ってプラクティスを走りたいと思います」
■■■プラクティス1日目総合結果■■■
2.5マイル(4.023km) 出走27台
順位 No. ドライバー タイム 平均速度mph (km/h)
1位 10 D.ウェルドン 39.9868 225.074 (362.144)
2位 3 H.カストロネベス 40.0007 224.996 (362.019)
3位 2 T.シェクター 40.0386 224.783 (361.676)
4位 11 T.カナーン 40.0673 224.622 (361.417)
5位 9 S.ディクソン 40.0776 224.564 (361.323)
24位 55 松浦孝亮 41.2091 218.398 (351.402)
※全車、シャシーはダラーラ、エンジンはHonda、タイヤはファイアストン