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インディ・カー・シリーズ第2戦セント・ピーターズバーグ[初日}フォト&レポート

<US-RACING>

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IRLにとって2年目のストリート・コースでの開催となったセント・ピーターズバーグ。快晴となった初日は午前10時20分から午後12時20分まで2時間に渡ってプラクティスが行われ、午後は2つのグループに分かれて30分ずつプラクティスが行われた。開幕戦が行われたマイアミに比べると湿度が高く、気温も27度まで上昇。同じフロリダ州だが、セント・ピーターズバーグは蒸し暑い一日となった。午前のセッションで3位だったフランキッティが午後のセッションで1位のタイムを記録し、総合でトップに。昨年のレースでトップ4を独占したアンドレッティ・グリーン・レーシングは3位にカナーンもつけ、幸先のいいスタートを切った。

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ロード・コースではパノスを使用するターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングのディクソンが、総合で2位となった。このタイムは午前のセッションで記録したもので、午後はマシンにトラブルが発生し、満足なタイムアタックができなかった。「午後はギアを組み違えてしまい、セッションの3分2を走行することができなかったよ。しかもセッションの終盤にコーションとなってニュータイヤでも走れなかったからね。でも、マシンは速いし、2番手だからここでポールポジションを取ることができると思う」と、明日の予選に向けて前向きなディクソン。予選での走りに期待したい。一方、開幕戦のウイナーでチームメイトのウエルドンは、総合で12位と今ひとつ伸び悩んでいる。やはりパノスシャシーにまだ完全には慣れていないのか?

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開幕戦で負傷したカーペンターに代わり、ベテラン・ドライバーのロベルト・モレノがカーナンバー20のマシンを走行することになった。モレノは昨年のロード・コースのテストでヴィジョン・レーシングで走行しており、チームとの関係も以前からあった。開幕戦のあとに行われたホームステッドのロード・コースのテストでも、モレノが走行を担当していただけに今回の起用はある意味自然なことと言える。久しぶりのストリート・コースでの走行となったモレノは、総合タイムでチームメイトのシェクターに次ぐ10位に。CARTでは一時期、負傷したドライバーの変わりにシートを渡り歩いたモレノ。そのたびに好成績を残し“スーパー・サブ”というニックネームで呼ばれていた。いぶし銀の走りで、今回も上位フィニッシュすることができるか楽しみだ。

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2年目のセント・ピーターズバークとなった松浦は、午前中のセッションで11位となった。「午前の最後、新品タイヤのときにトラフィックに引っ掛かって、イライラしちゃったら壁にヒットさせてギアのサスペンションが一個曲がってしまいました。それで、まともにアタックができなかったんですよね。午前のタイムはそういった意味で、もうちょっと上のほうにいけたと思います」と、午前のセッションを振り返った松浦。午後はその鬱憤を晴らすかのようにタイムを更新し、5位にポジションアップ。総合で6位と初日を好調な出だしで終えた。「開幕戦のあとにあったホームステッドでのテストからだいぶフィーリングがよくなってきていますが、まだアンダーステアがでますね。基本的にアンダーステアを解消しなければいけないんですけど、だいぶ良いレベルまで来ているので、今週は僕自身もわくわくしています」と松浦は明日の予選でもトップ6に残る自信をうかがわせた。明日のセッションはぜひ期待したいと思う。