<TWIN RING MOTEGI>
1月末のフェニックスでのテストに続き、開幕戦の舞台となるここホームステッド-マイアミ・スピードウェイを使ってのシーズン直前のIRL合同テストが始まった。
合同テストは、合計5日間のスケジュールで、インディカー・シリーズとインディ・プロ・シリーズの2シリーズの走行テストが行なわれる。インディカー・シリーズのマシン・テストは、2日(木曜)、3日(金曜)にロードコース、そして5日(土曜)にオーバルコースでの走行が設けられている。各日ともに1時間の昼休みを挟んで午前と午後の2セッション、合計6時間半の走行時間となっている。
この日のマイアミ周辺の天気は朝から終日快晴。風はほとんどなく、気温もセッションが始まったころでも20度を上回っており、最高気温は27度まで上昇し、暑い一日となった。
午前中の3時間のセッションでは、セッション序盤から、ペンスキー勢がトップを奪い合う形でタイムが刻まれていった。初めて1分12秒台を切ったのはトニー・カナーンであったが、やはりペンスキー勢の2台がそれを上回り、午前のセッションを終えた時点で、トップがエリオ・カストロネベス(マールボロ・チーム・ペンスキー-Honda/ダラーラ)の1分11秒2188、2番手に1分11秒5465でサム・ホーニッシュJr.(マールボロ・チーム・ペンスキー-Honda/ダラーラ)が入った。
続いてトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング-Honda/ダラーラ)の1分11秒9662が3番手。4番手には、パノス勢トップでスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング-Honda/パノス、1分12秒1010)が入った。今年ダラーラ・シャシーへスイッチしたガナッシ勢だが、今回のロードコースはパノス・シャシーを使用してのテストとなっている。
午後のセッションも同様に、ペンスキー勢が好調であった。このセッションではガナッシ勢が追い上げ、トップはエリオ・カストロネベス(1分11秒0146)。2番手にはチームメイトのサム・ホーニッシュJr.(1分11秒0146)、3番手にスコット・ディクソン(1分11秒3521)、4番手にダン・ウェルドン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング-Honda/ダラーラ、1分11秒5492)というオーダーとなった。フェニックスでは、ガナッシ勢に続きペンスキー勢がトップ4に入ったが、今回は形勢が逆転という形と言える。そして、パンサー・レーシングに移籍したヴィットール・メイラ(パンサー・レーシング-Honda/ダラーラ)がセッションの終了間際に1分11秒6765を出し、5番手に食い込む活躍を見せた。
唯一の日本人ドライバーとなった松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング-Honda/ダラーラ)もこの日トータルで50周を走行。フェニックスで使用したマシンとは別の新車のシェイクダウンでもあったこともあり、午前中のセッションは、エアボックスとブレーキの不具合でタイムを上げることができなかった。そのため昼休みと午後のセッションの時間を一部を使ってマシンを改善。最終的には12秒台を割れなかったものの、1分12秒0530(8番手のタイム)でこの日の走行を終えた。
また、注目の新人、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング-Honda/ダラーラ)も、午前中のセッション後半からマシンを走らせた。午前中のセッション終了時にはトップから2秒半落ちの14番手だったものの、午後のセッションではタイムアップを果たし、ダニカ・パトリック(レイホール-レターマン・レーシング-Honda/パノス)の前、12番手(1分12秒3134、トップとは1.3秒差)で走行を終了している。