＜US-RACING＞
インフィニオンに続き、2度目の常設ロード･コースとなったワトキンス･グレン。1948年に設立された伝統のコースで、全長は3.37マイル（5.392キロ）もある。6月に行われた合同テストではブリスコーがトップだったが、前戦シカゴのアクシデントで今年の残り2戦を欠場することになった。午前中は雨に見舞われたグレンで、トップはF1経験を持つパンターノ。快晴でドライになった午後はカストロネベスがトップに立つなど、事前にここでマニュファクチャラー･テストを行っていたトヨタが好スタートを切った。
●プラクティス1：雨の中で光る走りを見せたパンターノ
朝からあいにくの雨に見舞われたワトキンス･グレン。秋を思わせる気温の低さで、雨と霧のためにセッション･スタートが30分遅くなる。少し風も強い中、午前10時30分に第1プラクティス開始。幕開けとなる最初のセッションでトップ･タイムをマークしたのは、インフィニオン同様パンターノ（1分52秒1348）であり、まだ2戦目のルーキーが躍進した。前回はルーキー･テストを事前に行っていたパンターノだったが、今回はウエットという難しいコンディションで好パフォーマンスを披露。2位はホンダ･ダラーラのカナーン（1分52秒1655）で、3位にはカーパンティエ（1分52秒94131）が入っている。
●プラクティス2：カストロネベスを筆頭にトヨタ勢が上位へ
午前中の雨から一転して、快晴となったグレン。気温もどんどん上昇し、Tシャツでも大丈夫な蒸し暑いコンディションとなった。午後2時20分に第2プラクティスが始まり、いっきにタイム･アップした各ドライバー。トップはカストロネベスで1分32秒8258と6月のテストでブリスコー（シカゴのアクシデントにより今回欠場）が記録したトップ･タイム（1分31秒7200）には及ばなかった。2位はまたもやカナーンで1分32.8807秒をマークし、ほんのわずかカストロネベスに届かず。3位にはディクソン（1分33秒2028秒）が入るなど、トヨタ勢は事前に行ったマニュファクチャラー･テストが奏功しているようだ。
前回のロードコースであるインフィニオンで好成績を挙げた日本勢は、松浦が午前中の雨のセッションで1分56秒0096を記録して12位。第2セッションではトップと約3秒差の1分35秒7716で、13位に終わっている。一方の安川は朝が1分58秒8372で16位、ドライとなった午後は1分37秒3846で同じ16位となった。