<SUPER AGURI FERNANDEZ RACING>
2005 IRLインディカー・シリーズ第10戦「ABCサプライ・AJ.フォイト225」
■■■イベントデータ■■■
【日 程】7月22〜24日
【開催地】ウィスコンシン州ウエストアリス
【コース】ザ・ミルウォーキー・マイル
【距 離】1マイル(1.609km)×225周
<いよいよシーズンも後半戦へ>—————————————-
2005年IRLインディカー・シリーズは今週末から後半戦に突入する。全17戦でスケジュールされているシリーズの第10戦として、ABCサプライ・AJ.フォイト225は“ザ・ミルウォーキー・マイル”で開催される。先週のテネシー州ナッシュビルで始まった3週連戦の第2戦目は、ウィスコンシン州ミルウォーキー近郊のウエストアリスにある全長1マイルのショートオーバルが戦いの舞台となる。レースは225周で争われる。
■■■コース概要■■■
<ザ・ミルウォーキー・マイル>
<伝統ある1マイルオーバル>——————————————-
ミシガン湖の西岸にたたずむミルウォーキーは、カナダと国境を面するウィスコンシン州内最大の都市。ダウンタウンの西側にある“ザ・ミルウォーキー・マイル”は、インディ500が初めて開催された1911年以前からダートのレース場として使われてきた伝統あるコースだ。100年以上の歴史を誇るコースには“伝説のオーバル”というニックネームがつけられているほど。IRLインディカー・シリーズが開催されるのは、昨年に続き2回目である。
もちろん現在のミルウォーキーのコースは、舗装されている。バンクの角度は9.25度で、数字からすると十分なバンクに思われる。しかし見た目も、ドライバーが走った感覚もほぼフラットに近い。このためストレートの後のコーナー、ターン1とターン3へ進入する際にはブレーキングが必要で、1周におけるコーナリング時間が長いのもミルウォーキーの特徴である。
<フラットなオーバルはハンドリングが鍵に>—————————-
コース図で見れば左右対称だが、ターン1からターン2、ターン3からターン4ではフィーリングが明らかに異なるとドライバーたちは語っている。このようなコースでは、エンジンパワーよりもマシンのセッティングがより高い重要性を持ってくる。“ザ・ミルウォーキー・マイル”は、シリーズ屈指のハンドリングコースと呼ぶことができるだろう。
ミルウォーキーでは、セッティングの決まっているマシンと、そうでないマシンとの間には驚くほどの差が生まれる。前戦ナッシュビル以上に周回遅れとなるドライバーが続出することとなるはずで、トラフィックの処理は勝敗を分ける大きな要素となるだろう。
[2004年ミルウォーキー成績(松浦孝亮) 予選:22位 決勝:10位]
■■■レースプレビュー■■■
<周回遅れを縫いながらのスリリングな優勝争い>————————
パナソニックARTA/パノス・Hondaに乗る松浦孝亮は、ルーキーシーズンだった昨年、ミルウォーキーのレースでトップ10フィニッシュを成し遂げている。今シーズンはここまでショートオーバルでのセッティングにも一段と進化していることから、昨年以上の結果が目標となるのはは当然だ。今シーズン5回目のトップ10フィニッシュ、そして、今年の最高位であるテキサスでの7位を上回るリザルトを目指す。
■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「今年は1マイルオーバルで強さを発揮している。自信を持って臨む」
「ここ2戦ほど不運が続いていますが、それはもう終わったこととして、次のレースで今シーズンのベストリザルトを更新したいと考えています。ミルウォーキーはトラフィックの処理が勝敗を握る、とても難しいコースだと思います。とはいえ、今年の自分たちのチームは1マイルオーバルで強さを発揮してきていますからね。エイドリアン・フェルナンデスは豊富な経験を持っており、ミルウォーキーのコースでは数々の好成績を収めてきました。そんな彼からのアドバイスを得られる環境にある自分としては、今週のレースには自信を持って臨むことができます。もう今年も8戦を残すだけとなりました。シーズン終盤戦は力強い戦いで締めくくりたいですね」