＜US-RACING＞
今シーズン最後のナイト･レースとなるナッシュビル。予選が雨のために中止となり、2回行われたプラクティスの総合トップ･タイムを記録したシェクターが、ポール･ポジションからスタートすることになった。また、今回ベテラン･インディ･カー･ドライバーのバディ･ラジアが、パンサー･レーシングからエントリー。ラジアは第5戦目となったインディ500以来の走行にもかかわらず、総合3番手のタイムを記録し、セカンド･ローからのスタートを獲得した。現在、ミシガン、ケンタッキー、シカゴランドとあと3戦走行する予定のラジアだが、2台だけだったシボレー勢に2000年のチャンピオンという頼もしいドライバーが加わった。
前戦のカンザスでポール･ポジションを獲得したばかりのパトリックが、第2プラクティスでトップ･タイムを記録。しかし第1プラクティスでトップだったシェクターのタイムに0.0033秒及ばず、総合では2位となった。昨年はチームメイトのライスとメイラがフロント･ローからスタートしたナッシュビルだが、今年はルーキーのパトリックが健闘している。前戦のカンザスでトップからスタートするも9位でフィニッシュしたパトリック。2戦連続でフロント･ローからスタートすることになったが、インディ500のようにトップ争いを演じる走りを期待したい。
オリジナルのスケジュールでは、10時15分から2つのグループに分かれて45分ずつ行われる予定だった第1プラクティス。しかし、昨晩から朝にかけて雨が降ったため、路面の乾燥作業に時間がかかり、午前11時21分から全車で1時間のプラクティスが行われた。このセッションで18位となった松浦は、第2プラクティスでひとつポジションを上げて17位となるものの、総合では18位に。予選が雨で中止となった為、松浦は明日のレースを18位からスタートすることになった。「今日は、雨で予選が出来なくて残念でした。プラクティスでは予選のセット･アップをしてなかったんですけど、予選をやっていればプラクティスのタイムより速いタイムを出せたと思います。でも、こういう結果になったので、明日のレースに集中していきたいですね。レースに向けてセット･アップを良くする自信はあります」と、話す松浦。前戦のカンザスではエンジン･トラブルでリタイアとなっただけに、明日のレースでの活躍を期待したい。
「毎レースなんですけど、マシンのセット･アップをつめていくというより、マシンをちゃんと走るように直していくことから始まるんですよね。そのうえ2日間のイベントだから、どうしても時間がない。今日は、予選が雨で流れたんですけど、予選用のセッティングを試すところまで、プラクティス中ではできないんです。今日もハンドリングがおかしくて、2回目のセッションで少しはましになったんですけど…。仕上がりは70パーセントくらいですかね。明日のレースでは、他のマシンが200マイルくらいのペースで走ると思うんですけど、僕は199マイルくらいしか出ないと思います。なんとかドラフティングに入って、流れについていきたいです」と、今日の走行について語った安川。シーズンも中盤になったが、チームの状況は芳しくなく、物事が改善されないままレースを迎えている。明日は21位からのスタートとなるが、2戦続いているリタイアという悪い流れを変え、完走することができるか？
朝から曇り空となったナッシュビル。午前11時の時点で気温は26度だったが、雨が降ったこともあり、今シーズンでも一番蒸し暑い一日となった。週末の天気予想では雨の降る確立が高く予報されており、案の定、第2プラクティスの終了場際に、ぱらぱらと雨が降り出した。雨はいったん止むものの、ピット･レーンにマシンが並び始めた午後3時45分、今度は強めの雨が降り出して万事休す。予選は中止となってしまった。午後7時から予定されていたファイナル･プラクティスも、雨が降ったり止んだりを繰り返したため結局中止に。明日の午後1時から30分間行われることになった。2003年から全戦IRLのレースを取材しているが、雨でレースが順延したことがない。明日は無事レースが開催されればいいのだが･･････。