INDY CAR

インディ500表彰式が行なわれ、ダン・ウェルドンは153万7805ドルの賞金を獲得、そしてダニカ・パトリックがインディ500ルーキー賞を受賞

<TWIN RING MOTEGI>
第89回インディアナポリス500マイル・レース(通称インディ500)の決勝を終えた翌日は、メモリアル・デーといってアメリカでは休日にあたる。この日の夕方には、恒例のインディ500優勝祝賀会「ヴィクトリー・セレブレーション」がインディアナポリス・モーター・スピードウェイ内にあるプラザ・ヴィレッジ・パビリオンで行なわれた。決勝を走った33名のドライバー(ラリー・フォイト、ブルーノ・ジュンケイラは、決勝中のクラッシュによりこの会場に顔を出すことのできなかったため、この日の出席ドライバーは31名)は、着飾って奥さんや彼女、そして家族を引き連れて会場へやって来た。会場では、インディマシンを入り口に配し、レッドカーペットならぬチェッカーカーペットで、ドライバー、そしてVIPを歓迎していた。開場時間の午後5時30分を回ると、続々と招待客が集まり、ドライバーも到着。午後7時からの表彰式では、決勝の順位下位のほうからひとりずつ各ドライバーが壇上に呼ばれ、インディ500の獲得賞金が告げられた。
18位でフィニッシュしたロジャー安川(Honda/ダラーラ)は父親、彼女とともに会場へ。2003年、2004年ともに10位フィニッシュをした実勢を紹介されて壇上に上がった安川は、優勝したダンに祝福の言葉を送り、テキサスでの善戦を誓った。安川の獲得賞金は23万3305ドルであった。
続いて17位フィニッシュの松浦孝亮(Honda/パノス)が昨年のインディ500ルーキー賞を受賞したドライバーと紹介され壇上へ呼ばれ、26万5305ドルの賞金を手にした。松浦は「あれ、計算違ってるよ、これ去年の額面と一緒だよ!?」と冗談を飛ばして場内を沸かす。
ポール・ポジションを獲得したトニー・カナーンは、46万7105ドルを獲得している。勝てなかったことを聞かれるとトニーは「We did !(我々は勝った)」と応え、チームの勝利であることを強調。「たまたま美形だったからね、彼に勝たせたんだ」と続けた。ダリオ・フランキッティ(賞金30万9055ドル)も、3位フィニッシュのブライアン・ハータ(賞金45万7505ドル)も「We did ! 」とアンドレッティ・グリーン・レーシングの勝利を多いに喜んだ。
今年のルーキーの中で最も上位フィニッシュ(4位)をしたダニカ・パトリックは、インディ500のルーキー賞である「JPMorgan Chaseルーキー・オブ・ザ・イヤー」を獲得した。ルーキー賞のアワード分も含む賞金総額37万8855ドルを手にしている。ダニカは「とても疲れたわ。今月ははとても長かった。これから1週間の休みをとる予定よ。初めてのインディ500だったけれど、この場所にいられるのはボビー(レイホール)の力なしでは考えられなかったわ。彼が私と契約してよかったと思ってくれたらうれしいわ。バディ(ライス)、ヴィットール(メイラ)、ケニー(ブラック)、そしてアーゲント・モーゲージ、パイオニアを始めとする各スポンサーの皆さんに感謝します」と壇上でコメント。ダニカは、リードラップ(先頭を走った周回)を獲ったインディ500史上初の女性ドライバーとなり、女性ドライバー最高位フィニッシュの記録も更新している。
ドライバー最後の登場となったダンは「いろいろな出演依頼や取材依頼の電話があったら出掛けるけど、今月はとてもよく働いたし、少し休みたいと思っている。このチームはとてもすばらしいチームで、このチームに出会えて本当によかった。このチームだからこそ勝算は十分にあった。このポジションに僕を導いてくれたすべての人に感謝している。そして、インディ500に参戦した33人のドライバーたちはみんなグレートだった!」とコメント。優勝したダン・ウェルドンは153万7805ドル(約1億7