<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第5戦89th Indianapolis500mile Race
ラバー・クイーン・クオリファイ・フォーMBNAポール・レポート:5月15日(日)
インディ500最初のクオリファイ・デーとなった5月15日。前日のポール・デーは雨のため予選が行なわれず、この日1日でトップから22番目までのグリッドが決められる。23番手以降のグリッドは来週21日(土曜日)の3rdデー・クオリファイで決定する。翌22日(日曜日)にはバンプ・デーがあり、33台以上のエントリーとなると、予選タイムが一番遅いものがはじき出される(バンプされる)こととなる。この日の天気は曇り。冷え込みが厳しく、午前9時の気温はわずか12度という低さ。午前9時半から午前11時まで行なわれたプラクティス・セッション、ロジャー安川は5周目からコンスタントに時速222マイルを出し、さらにピットインとアタックを繰り返し、21周目には225マイル(225.211mph)を超え、最終的にこのセッションでは、自己ベストの226.568mphを記録。彼にとって4日ぶりの走行をセッション14番手で終えた。
続く予選は正午からスタートした。インディ500の予選は、ウォーミングアップ2ラップののちに、この2.5マイルのコースを4周走った平均タイムで競われる。21番目(実質的にはクオリファイ一巡目の最後)にコースインした安川は、ウォームアップラップで211マイル台、2周目で223マイルとタイムを上げ、クオリファイ計測1周目は224.523mph、2周目224.222mph、3周目223.865mph、4周目223.915mphを出し、平均時速224.131mphと計測された。安川のタイムは、この時点でクオリファイを終えた16台中12番手のタイムとなり、その後一巡目をアテンプトしなかった数台のアタック、そして2度目、3度目のアタックを行なうものもあって、結果ロジャーのグリッドは17番手に落ち着いた。
また、クオリファイの間に用意される練習セッション(予選出場車がいない場合は練習ができる)では、今度は44号車のセットを詰めるべく、ジェフ・バックナムが周回を重ねる。そしてバックナムはセッション終了間際に予選出走車の列に並んだ。予選出走時間ギリギリの午後5時56分にコースへ飛び出し、ウォームアップラップでは210マイル、220マイルと速度を上げていき、クオリファイ計測1周目は221.388mph、2周目221.639mph、3周目221.473mph、4周目221.584mphを出して、見事平均時速221.521マイルを記録。バックナムの走行前に決まっていた22台のグリッドのひとつをもぎ取って他車をバンプ、バックナムは21番手のグリッドを獲得した。
インディアナポリス・モーター・スピードウェイでは、これから2日間のノー・トラック・アクティビティ(走行のない日)をはさんで、3日間のプラクティス・デーがあり、そして残り11グリッドを決める3rdデー・クオリファイは21日正午(日本時間22日午前2時)から行なわれる。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「今日は224マイル前後を予測していたので、まぁまぁ予定通りだったかな、というところですね。新しいサスペンションを組んだりしたのですが、走行がなかったためにそのファインチューニングができなくて予想よりも後半タレてしまって、アンダー気味になってきました。ウェイト・ジャッカーで調節してたんですが、そんな状況のなかでこのタイムは悪くないんじゃないかな、と思っています。昨年1周目から飛ばして失敗していたので、今回は無駄に飛ばさないように注意していった分、よかったのかもしれません。これからは、決勝に向けて、しっかりクルマを作っていきたいと思います!!」
ジェフ・バックナム(ドライバー#44カー)
「(予選が通って)大満足です。予選前はとても緊張していました。予選で出したスピードは自分がプラクティスで出していたのとほぼ同じものですが、プラクティスの時を思い出しながら走ってました。今年予選を行なうマシンの数は、バンプアウトされる心配をするほど多くは無いので、これで33台に入ることができたと思う。本当にホッとしています。これでレースセットに集中できます」