<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第5戦89th Indianapolis500mile Race ルーキー・オリエンテーション・プログラム・レポート
5月8日(日)
朝から好天に恵まれた5月の第二日曜。この日は第89回インディアナポリス・500マイル・レースのオープニング・デーとなっている。朝から雲ひとつない好天に恵まれた公式イベント初日は「ルーキー・オリエンテーション・プログラム」と呼ばれるルーキー・テストが予定されており、ドレイヤー&レインボールド・レーシングのNo.44号車をドライブするジェフ・バックナムもこの走行プログラムに参加した。2004年のアテネ・オリンピックの女子体操ゴールドメダリストのカーリー・パターソンが振るグリーン・フラッグによってセッション開始の合図が出され、このルーキー・テストは午後12時にスタートした。気温は高く、5月初めだというのに、セッションが始まった時点での気温は26度、路面温度が47.7度あり、夕方5時まで続くこのセッション中には、気温は28.3度、路面温度は56.1度まで上がった。
テストは、インディ・レーシング・リーグ会長のブライアン・バーンハートが、天候とトラックのコンディションによって定めた4つの速度域での走行をしなければならない。今回は、フェイズ1は時速195-200マイル、フェイズ2は時速200-205マイル、フェイズ3は時速205-210マイル、フェイズ4は時速210マイル以上での走行が決められた。この3段階までをルーキー・オリエンテーション・プログラムの2日間でクリアすることを義務付けられ、その第4段階は遅くともプラクティス初日までにクリアしなければ、予選への出場はできない。
ジェフ・バックナムは、走行開始から一時間ほどたったところでコースイン。午後1時15分にはフェイズ1をクリア。続いて午後1時34分にはフェイズ2、53分にフェイズ3をクリア。そして2時25分にはフェイズ4をクリアし、このルーキー・テストをクリアした。総周回数60ラップ未満で、彼はこの10周ずつ4セットの課題をクリアしたことになる。そしてこの日の彼のベストラップは時速214.657マイルとなった。
明日も、この「ルーキー・オリエンテーション・プログラム」は引き続き行なわれ、明後日10日からインディ500の練習走行日がスタートする。ここからロジャー安川も加わって、2台でセッティングを詰めていく作業を続けていく。そして3週間にわたるレース期間を終えると第89回インディアナポリス500マイル・レースの決勝を迎えることとなる。決勝レースは、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで5月29日(土)正午(現地時間/日本時間30日午前2時)スタートとなる。
ジェフ・バックナム(ドライバー#44カー)
「今回のオリエンテーション・プログラムの各フェイズは本当にスムーズにいった。インディアナポリスは他のどのコースとも似ていなくて、難しいコースだ。我々はこのテストをクリアすることよりも、このトラックを熟知すること、そしてレースに向けて集中力をどこに持っていくかについて重点を置き、このコースにやってきた。そして無事テストを終えることができ、自分の人生の中でずっと楽しみにしてきたことの一片が実現した今、家に帰ってゆっくりと眠ることができそうだ」